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09年度税収、37兆円程度に 当初見通しから9兆円減

2009年11月30日5時28分

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 2009年度の税収は当初見込みの46兆円から、37兆円程度に落ち込む見通しとなった。10年度の税収も大幅な回復は見込めない。このため、仙谷由人行政刷新相は29日、10年度予算編成で、埋蔵金などの「税外収入」について10兆円を目標に積み上げをはかる考えを明らかにした。

 仙谷氏は同日のテレビ朝日の番組で09年度の歳入について「税収が37、38(兆円)、借金が53、54(兆円)になり、税収をはるかに上回る借金をしている」と明言。国の借金にあたる09年度の新規国債発行額は1次補正後の見込みの44兆円から50兆円を突破して、過去最高だった99年度の37.5兆円の1.4倍に膨らむ。1946年以来の借金が税収を上回る事態となる。

 来年度の税収を計算する土台となる09年度の税収が固まってきたことで、鳩山政権は10年度予算の骨格づくりを本格化する。10年度税収については、野田佳彦財務副大臣が28日、「40兆円を割るのは間違いない」と断言。各省庁の概算要求額は過去最大の95兆円に上っているのに対し、鳩山由紀夫首相は、国債発行の上限を44兆円とする目標を掲げている。

 今後は「事業仕分け」を踏まえた歳出の圧縮や、政権公約に掲げた主要政策の見直しが焦点となる。また財務省は税外収入の確保のため、「霞が関埋蔵金」といわれる特別会計の剰余金や積立金を、可能な限り活用する方向だ。

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