インフルエンザを警戒して撮影中もマスクを外さなかった富樫直美=東京・五反田のワタナベジム
「女子ボクシング世界2冠戦」(6日、大阪市ATCホール)
WBC世界ライトフライ級王者・富樫直美(34)=ワタナベ=が1日、都内で練習を公開した。富樫と対戦するWBA世界ミニマム級王者・多田悦子(28)=フュチュール=も京都市内でスパーリングを行った。異なる団体・階級の日本人世界王者がタイトルを保持したまま、王座戦を行うのは男女を通じて初めて。試合は富樫がミニマム級の体重に落として実施、勝者は2階級制覇となる。
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富樫は「イチローのマネをしたいな」と、8月上旬から西五反田のアーストレーニングセンターで初動負荷トレーニングを週1〜2回、続けていることを明かした。初動負荷トレは、大リーグ・マリナーズのイチローらが取り入れている練習法で、「背中まわりがしなやかになった。肩の可動域も広くなったよう」と進化を明かした。
スパーリングは200ラウンド以上を消化。「今も普通に食べている」と減量苦もない。100人以上の大応援団を引き連れて敵地に乗り込む計画で、「判定で勝てるという甘い気持ちはない」と、言外にKOを宣言した。
(2009年12月1日)