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検出体液とDNA一致…市橋容疑者を再逮捕

市橋達也容疑者
市橋達也容疑者
Photo By 共同

 千葉県市川市のマンションで07年3月、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、千葉県警行徳署捜査本部は2日、殺人と強姦(かん)致死容疑で市橋達也被告(30)=死体遺棄罪で起訴=を再逮捕した。市橋容疑者は事件について供述を拒否しているが、県警は「供述がなくても殺意を立証できる」と再逮捕に踏み切った。一方、千葉地検は2日、市橋容疑者を死体遺棄罪で起訴した。

 市橋容疑者は2日午後5時12分、再逮捕された。捜査関係者によると、逮捕状を執行した際、小声で「はい、分かりました」と話した。当初は、取調官との雑談には応じていたが、最近は黙り込んでうつむくことが多く、無表情でいることが多いという。

 再逮捕容疑は、リンゼイさんの姿が最後に確認された07年3月25日午前から遺体が発見された26日夜までの間、市川市のマンションの自室で、リンゼイさんを乱暴し、殺意を持って首を絞めるなどして窒息させ殺害した疑い。

 県警は再逮捕に踏み切った理由として(1)現場となった市橋容疑者のマンション自室の遺留物(2)リンゼイさんの死因が首を絞められたことによる窒息死だった(3)室内に第三者がいなかったとみられる――などを挙げている。

 捜査本部は、防犯カメラの解析などから、マンション自室にいたのは2人だけで、第三者の介入はないと判断。遺体から採取された体液と市橋容疑者のDNA型が一致したという。殺害行為と性的暴行が密接な関係にあるとみて、殺人と強姦致死容疑を適用した。

 遺体はマンションのベランダに置かれた浴槽の中から衣服を身に着けていない状態で発見され、顔などに殴られたあとが複数あった。司法解剖の結果、死因は窒息死で、のどの軟骨が折れていたが、捜査本部は具体的な殺害方法について「回答を控えたい」とした。

 リンゼイさんは遺体発見の数日前、市橋容疑者に声を掛けられ、英会話の個人指導をしていた。勤めていた語学学校から3月26日、「連絡が取れない」と県警に届けがあり、同日夜、警察官が部屋を訪ねた際、市橋容疑者は職務質問を振り切って逃走した。

 捜査本部はリンゼイさんの遺族に英国の警察を通じ、再逮捕を伝えた。

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