記事が気に入っていただけたら
下のバナーをそれぞれクリックしてください

ナチスの戦争犯罪を追及するサイモン・ウィーゼンタール・センターが「生存の見込まれるナチス戦犯」の一人として追跡リストにあげていたユダヤ人絶滅収容所の元看守、ジョン・デムヤンユクが、ついに逮捕され裁かれることになった。ナチス戦争犯罪に時効はあり得ないのだ。
<参照>
ナチス強制収容所の元看守に逮捕状、ユダヤ人大量殺害に関与の疑い(AFPBB News)
イスラエル・エルサレム(Jerusalem)の裁判所に出廷した、第2次世界大戦中にナチス(Nazi)の強制収容所で看守をしていたJohn Demjanjuk被告(当時、1992年6月8日撮影)。(c)AFP/PATRICK BAZ========================================
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2669663/4977952ナチス元看守の裁判始まる、車いすで出廷(AFPBB News)2009年12月01日 09:48 発信地:ミュンヘン/ドイツ
ドイツ・ミュンヘン(Munich)の地方裁判所に車いす姿で到着したジョン・デムヤンユク(John Demjanjuk)被告(2009年11月30日撮影)。(c)AFP/DDP/OLIVER LANG【12月1日 AFP】第2次世界大戦中のナチス(Nazi)強制収容所の元看守とされるジョン・デムヤンユク(John Demjanjuk)被告(89)の公判が30日、ドイツ・ミュンヘン(Munich)の地方裁判所で始まり、同被告は医療従事者と警備員に付き添われて車いす姿で出廷した。ナチス関係者の主要な裁判としては、この裁判が最後になるものと見られる。
ウクライナ生まれの同被告は大戦中、現在のポーランドにあるソビブル(Sobibor)の強制収容所でユダヤ人など2万7900人を殺害した罪に問われている。同収容所は、ナチスの独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)がユダヤ人大量殺りくのために設立したものの1つ。
同被告はうなり声をあげたものの目は閉じたままだった。家族によると被告は重病で、収容されていた拘置施設から救急車で運ばれてきた。
被告はソビブルの強制収容所にいたことを否定しているが、検察側は、被告の名前が記されたナチス親衛隊(SS)の身分証明書と異動命令書の存在を明らかにし、被告が1943年3月から9月までソビブルの収容所で看守を務めていたとしている。
有罪となれば、同被告が余生を刑務所内で過ごすことはほぼ確実。有罪とならなくても、米国籍をはく奪され無国籍のため、将来は不透明だ。(c)AFP/Richard Carter