※この記事は日経エンタテインメント!(12月号)の記事を転載したものです。購入は こちら。
以前からうわさだった『宇宙戦艦ヤマト』実写版の製作を10月2日、TBSが発表した。
『宇宙戦艦ヤマト』は74年に日本テレビ系で放送されたアニメーション。視聴率では大ヒットにはならなかったが、再放送を経て評価が高まり、その後の『銀河鉄道999』や『機動戦士ガンダム』などのアニメブームの先駆けとなった歴史的作品だ。
だが、直前に出演が内定していた沢尻エリカの降板劇があったり、アニメ版も同時進行しているため、関係者にも内容が伝わっていない。問題点を整理してみよう。
(1)実写版とアニメ版がある
まず、話をややこしくしているのが、公開される『ヤマト』の映画が2本あることだ。先日、発表されたものは実写版で、タイトルは『SPACE BATTLESHIP ヤマト』。宇宙戦艦ヤマトが誕生したテレビシリーズの内容を実写化する。主人公の古代進を木村拓哉が演じ、ヒロイン森雪は黒木メイサ、沖田艦長は山崎努が演じる。ほかにも西田敏行、柳葉敏郎、堤真一ら主演クラスが名を連ねる。制作費は宣伝費も含めると約20億円といわれる大作。公開は来年12月だ。
もう1本は今年12月12日に公開される『宇宙戦艦ヤマト 復活編』。こちらはアニメで、前作で地球を守るためにヤマトが沈んだ17年後を舞台としている。移動性ブラックホールに飲み込まれることになった地球から人類を移住させるためにヤマトが復活する。
ともに、東宝が配給することもあり、勘違いする人も出ている。