岡山放送局

2009年12月2日 18時56分更新

裁判員裁判 2日目の審理


県内2件目の裁判員裁判は、2日、2日目の審理が行われ、裁判員が被告に質問を行ったあと、検察官が懲役7年を求刑したのに対し、弁護士は懲役3年が相当だとする意見を述べました。

裁判員が審理したのは、ことし6月、倉敷市の45歳のとび職の男が倉敷市内のたばこ店の自動販売機からたばこおよそ100個と現金を盗んだうえ、逃げる際に店の経営者の指にかみついてけがをさせたとして、強盗傷害の罪に問われている事件です。
被告は、1日の審理で、たばこを盗んで暴行を加えたことについては認めましたが、現金を盗んだとする内容については否認しました。2日の審理では、証人として呼ばれた被告の妹や被告本人に対する質問が行われ、6人中、5人の裁判員が次々と質問しました。
このあと、検察官は「被告は現金を盗んでいないと主張するが、被害者の話によると、自動販売機には8万円近い現金が入っていたはずで被告が盗んだことは明らかだ」と指摘したうえで、「嘘をついて刑を軽くしようとしている」と述べ、懲役7年を求刑しました。
これに対し、弁護士は「被害者の供述はあいまいで、検察官の立証に合理的な疑いがないとまでは言えない」と述べて、懲役3年を求めました。
3日は、裁判員と裁判官が判決について話し合う評議が行われ、判決は4日言い渡されます。