2009年12月2日 18時56分更新
岡山県が県内への受け入れを反対している、いわゆる「ウラン残土」を加工したレンガのうち、これまでにおよそ27万個が建材用として、岡山県以外にある日本原子力研究開発機構の複数の施設に運び出されたことがわかりました。岡山県は引き続き県内への受け入れに反対していく方針です。
日本原子力研究開発機構では、鳥取県でウランを採掘した際に出たいわゆる「ウラン残土」を、去年から鳥取県三朝町にある工場で加工しています。
このレンガをめぐっては、機構の施設がある鏡野町が町内の施設で利用する方針なのに対し、岡山県は受け入れに反対しています。
機構によりますと、レンガはこれまでにおよそ50万個製造され、このうちおよそ27万個が岡山県以外にある機構の複数の施設で建材用のレンガとして使われることになり、鳥取県から運び出されたということです。
機構では、来年までにおよそ100万個のレンガを製造する計画です。
岡山県では「県外の施設での受け入れついてコメントする立場にない。県内での受け入れに反対の方針は変わらない」と話しています。