20年ぶりに復活した全日空の「モヒカンジェット」=1日午前、羽田空港、安冨良弘撮影
全日空が1969年から20年間使ったデザインを復刻させた機体の運航を、1日から羽田空港発着の便で始めた。機体上部と窓枠、垂直尾翼が今よりも明るい青色。頭頂部を残してそり上げた髪形のモヒカン刈りに見えることから、愛称は「モヒカンジェット」だ。
同社によると、不況で旅客数が落ち込む中、グループ社員から「ピンチこそチャンス」をテーマに企画を募ったところ、モヒカンジェットの復活を求める声が多数あったという。就航当時は高度成長期で、同社の事業も好調だったことから「初心に立ち戻る象徴になり、お客さまにも思い出を振り返ってもらえる」と、20年ぶりの復活を決めた。
モヒカンジェットは2013年まで運航する。今月は、就航当時にハネムーン利用が多かった羽田―宮崎、鹿児島便を中心に運航する。