1日(火) | 2日(水) 
 
12月1日(火)放送
自殺と“闘う”
〜イギリスの国家戦略〜


年間の自殺者が11年連続で3万人をこえている日本。自殺者をどう減らせるのか、日本の専門家・研究者が注目する対策を行っている国の一つがイギリスである。イギリスでは、10年ほど前に自殺率低下を国家目標に掲げ、原因の多くを占める精神疾患への対策に力を入れてきた。そして現在は10%を超える大幅な減少に成功。その対策のキーワードが“アウトリーチ”(積極的訪問)である。病院でのケアではなく、家庭への訪問を中心に、重症患者に緊急に対応したり、発症段階で患者をサポートしたりする様々なチームを整備、自殺や精神疾患を“タブー”としない考え方での取り組みだ。日本でも11月、その“アウトリーチ”を試験的に導入する動きが始まり、一方で鳩山政権も「自殺対策緊急戦略チーム」を立ち上げるなど、自殺問題への対処の機運が高まっている。イギリスの取り組みの実例と最前線を追い、日本が導入すべき点は何か。自殺予防対策のヒントを探っていく。
(NO.2825)

スタジオゲスト 岡崎 祐士さん
    (東京都立松沢病院 院長)
 

 
 

12月2日(水)放送

故郷(ふるさと)に“美少女”が来た

深刻になる景気の悪化、加速する少子高齢化、都会との格差は広がり、疲弊の一途を辿り希望を失いつつある地方都市。しかし、秋田県南部の小さな町が思わぬ方法で元気を取り戻している。人口1万7000人の羽後町。町の名所や文化財を紹介するポスターに"美少女イラスト"を使ったところ、大きな反響を呼んだ。美少女イラストのラベルを施したお米や酒などの特産品も飛ぶように売れ、その経済効果は1億円だ。商店には活気がもどり、住民も町への誇りを取り戻そうとしている。さらに、商品を買った若者の多くが電車を乗り継ぎ羽後町を訪れるようになった。長閑な風景、温かな地元住民のとの触れあい。都会の若者たちが秋田の小さな町に引かれ、そこで"生きる力"を取り戻している。田舎と美少女イラストというちょっと不釣り合いなコラボレーションから「地方再生」、そして、「若者再生」のヒントを探る。
(NO.2826)

スタジオゲスト 河P 直美さん
    (映画作家)
 

 
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