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ウー、めん棒!粉もんマンボ体操で元気に

2009年12月02日

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DVD完成記念試写会には約60人が集まり、ともに踊った。阿部未奈子さん(手前中央)とセニョール北川さん(右)=11月、大阪市阿倍野区

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 たこ焼き、お好み焼き、うどんなど、大阪名物のコナモンの魅力をPRする、「粉もんマンボ体操」が人気を集めている。うどんをゆでたり、たこ焼きを焼いたりする姿をコミカルに表現。大学病院のがんの患者会で取り入れられたのをきっかけに、「元気が出る」とファンが増え始めた。11月からDVDの販売も始まっている。

 「ウー、マンボ!」の代わりに「ウー、麺棒(めんぼう)!」と叫んで体操開始。臼を回して粉をひいたり、生地をのばしたりするジェスチャーで体をほぐしていく。「まけろ」「なんぼ?」と大阪流の掛け合いをしたり、生地をこねるイメージで隣の人の肩をもんだり、コミュニケーションも深まりそう。

 「体操」はダンサーで健康運動指導士の阿部未奈子さん(33)=大阪市阿倍野区=が考案した。阿部さんは、大阪大在学中に浪花文化研究会を立ち上げ、たこ焼き店300軒を訪ね歩いた。その経験を買われ、2003年発足の「日本コナモン協会」の副会長に就いた。

 だが、阿部さんは「懐が寂しいので」、コナモンの食べ歩き情報をブログでつづるといったPR活動ができず、「このままじゃ副会長失格だ。何ができるだろう」と思い悩んでいた。

 04年に、「私にはダンスがある!」と思い立つと、行動は早かった。友人の会社員セニョール北川さんと「CON☆NA☆MONDEダンサーズ」を結成、軽快なマンボのリズムに乗せ、ダンスの要素を取り入れた体操に仕上げた。

 完成後披露する機会は限られていたが、06年に大阪市立大医学部付属病院のがん患者や家族らでつくる会「ぎんなん」が定例会に取り入れた。それに注目した同病院の看護師らが神経精神科の患者のレクリエーションに導入。講師役も務める阿部さんは「表情の硬かった患者さんが、踊り終えて『楽しかった』『何だかおなか減った』と声をかけてくれる。踊ることに抵抗のある人も、コナモンが題材だと親しみが増すみたい」と話す。

 たこ焼き研究で知られ、日本コナモン協会会長の熊谷真菜さん(48)は「このダンスはすごく汗が出て健康的で、何より楽しい。コナモンを食べ過ぎたら踊ってほしい」とお墨付きを与える。

 「踊りをマスターしたい」との声に押され、DVD化を決めた。新作「たこ焼きマンボエアロ」も収録した。「分量は正確に」との熊谷会長の指示のもと、小麦粉300グラム、ダシ1千ccなどでたこ焼き80個(4人分)をつくるダンスに仕立てた。

 DVD「笑ってなんぼ?踊ってマンボ」は「大阪みやげに」「忘年会でみんなでやりたい」と評判は上々という。価格は2千円。購入の申し込みは、氏名や連絡先を記して、「あべぷらん」へファクス(06・6635・0059)を。「朝日新聞を見た」と書けば「良(い)い粉」にかけて1157円で販売する。

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