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木田、ハム入団会見前に母校で野球教室

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 日本ハム入りが決まっている木田優夫投手(41)が「電撃始動」した。入団会見を翌日に控えた1日、札幌在住時に通っていた小学校で野球教室を行った。日本ハムのユニホームに袖を通す前に実現した、地元での初仕事。戦力としてはもちろん、若手の「お手本」としても期待されるベテランだが、「ファンサービスファースト」を掲げる球団理念そのままに、さっそく精力的に活動した。

 いつもと変わらない小学校の体育館が、一瞬で夢の空間に変わった。変えたのは木田だった。登場と同時に、23人の野球少年と20数人のギャラリーから一斉に沸き上がった大歓声。2日に予定されている入団会見を待たず、札幌市内の小学校で行われた野球教室で、“電撃始動”した。「僕が小学校のころは札幌にプロのチームが無かったので、長くやっていてよかった」。約1時間、キャッチボールや打撃を指導。サインをねだられると、日本ハム選手としてペンを走らせた。

 プロ野球選手としての新天地は“第2の故郷”でもある。札幌には小学校4年から6年まで住んでいた。当時所属していた少年野球チーム「北九条パンサーズ」の冨高仙至(せんし)監督(74)との関係で実現した、日本ハムでの“初仕事”だった。ステージには「木田先輩お帰りなさい」の横断幕。冨高監督は「普通の子どもとは違った。力があったから球が速かった」と偉大なOBとの再会を喜んだ。母校の校庭を目にすると、少年時代に練習で走っていたという思い出話を披露した。「毎朝、学校の周りを走っていましたね。子どものころはあんなに大きく感じたのに、今はこんなに小さい」と懐かしんだ。

 投球フォームを指導する際にはダルビッシュ、打撃指導に移ると稲葉、イチローの名を挙げ、子どもたちにも分かりやすいようにアドバイスを送った。「他のチームにいたときは年に1回こられるかどうかだった。(今後は)会える機会が増えると思う」。地元ファンを大切にする姿勢は「ファンサービスファースト」を掲げる球団方針にも合致していた。

 少年たちの瞳の輝きに、地元の野球熱の高さも感じた。「ファイターズは、毎年優勝争いをする強いチーム。来年も日本一を目指すチームとしてみんなでやらないと勝ち取れない。最善を尽くすだけ」と気を引き締めた。日米のべ7球団を渡り歩き、556試合に登板。若手投手の「お手本」としても期待されるが「野球のやり方や練習の仕方はたくさんある。僕がやってきたことが何かの役に立つならそうしてもらえれば」と「兼任コーチ」役も買って出るつもりだ。

 球団が用意した「お披露目」の場に“フライング”してまで行った初仕事。地元ファンへの思いが、たっぷりと詰まっていた。

 [2009年12月2日10時30分 紙面から]


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木田優夫

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