民主議員が無償賃貸の事務所費を計上

　民主党の石川知裕衆院議員（３６＝北海道１１区）が、札幌市の不動産会社から同市内の事務所や乗用車を無償で借りていたのに、資金管理団体「勝山会」の２００８年分の政治資金収支報告書に「家賃」や「車リース料金」として計４４万円を計上していたことが１日、会社関係者の話で分かった。

　勝山会は、不動産会社名が手書きされた０９年３月２５日付の「受領書」の写しを報告書に添付していた。しかし、会社を経営する男性によると、当時は事務所などを無償で貸していたという。

　７月以降に石川氏側から家賃や車のリース料が支払われたが「受領書は発行していない。石川氏側が勝手に作成したのだろう」と話した。男性は７月まで石川氏の秘書を務めていた。

　石川氏の事務所は取材に対し「詳しい内容が分からず、答えられない」としている。

　男性によると、石川氏は０８年９月、会社が所有する札幌市の雑居ビルに事務所を開設。同社のワンボックス車１台とともに当時、無償で借りていた。しかし収支報告書には０８年９～１２月の間、家賃を月５万円ずつ計２０万円支払ったと記載。ワンボックス車も同１０～１２月、月８万円のリース料を計２４万円支払ったとしていた。（共同）

　［2009年12月1日11時0分］