企業がTwitterで消費者に話しかける際の話。
上記のエントリーではフランクに話しかけるのはいいけど顧客対応なんだから一線はちゃんと引くべきでしょうという内容で、ぼくも完全に同意。
とくに自分から話しかけておいて最後まで面倒見ずに勝手に会話を終わらせるとか、ちょっとないと思うんだよね。
そういうアカウントが評価されてるってのも複雑な気持ちになるんだけど、それは被害者かどうかの当事者意識の有無による差だろうから、大多数の人は好意的に受け入れてるんだろうなあ。よくわかんない。
昨日やった調査(Twitter企業利用実態調査)でも、半分くらいの企業はブログ等からの転載を含めた言いっぱなしで、まったくリプライしてない企業もあった。
Twitterをマーケティングにって場合に、メールマガジンと同じようにやるのはわかりやすいし、運用も大きな変更を伴わないから楽でいいんだろうけど、ソーシャルメディアに参加しといてそれはないとも思うよね。
で、せっかく対話型でやってんのに相手に「失礼だなあ」と思わせてしまうのはとても残念。すごく難しいんだけど。
まあフランクと感じるか、馴れ馴れしいと感じるかは微妙だよね。このへんは世代論が当てはまるのかもしれないし(世代論は嫌いだけど)。
たとえば服屋で馴れ馴れしく話しかけられるのを嫌がる人だっているわけで、ぼくなんかは必要な時に呼ぶから好きに見させてくれよとウザく感じるんだけど、そう思わない人もたくさんいるしね。
ただね、相手に立場で考えれば、メルマガやブログは無視すればいいんだけど、Twitterの場合はいきなり話しかけられてしまうので(タイムライン上に現われちゃうので)無視できないんだよね。
街中で「詩集売ってます」と立ってる人はこっちも無視すればいいけど「あなたのために3分祈らせてください」と絡んでくる人は断ったり逃げたりする面倒がそこに発生するわけで。
だから気をつけなきゃいけない。
フランクに話しかけられたケースではないんだけど、ぼくも話しかけ逃げの経験がある。ブログにモスのチキン南蛮バーガーのことを書いた時の話。
味は、まあ普通。予想通りというか、こんな味だろうなという感じ。普通においしいです。驚きはないけど、また近いうちに食べてもいいかも。あーでも普通のモスバーガーがいちばんうまいんだよなあ。
それに対して(Twitterに更新情報を自動ポストしてるのもあって)返事があったんだけど、これがかみ合ってないし、返事したのに放置された。
smashmedia | モスのチキン南蛮バーガー http://ff.im/-8cOS9 ( 2009-09-16 20:24:57 ) | |
kaishindou | @smashmedia 企画した当事者の一人として申し訳ない。宮崎県産鶏肉のジューシーさには自信があったのですが...。精進します。 ( 2009-09-16 21:04:07 ) | |
smashmedia | @kaishindou モスの人なんですか? えっとブログを読んでくださったんだと思うんですが、マズいとは書いてないですよ。なんだろう、この思いが伝わってない違和感。。。 ( 2009-09-16 22:50:42 ) |
まず「申し訳ない」じゃなくて「申し訳ないです」だろうと。べつに「申し訳ありませんでした」と書けとは言わないけど、あんまりだと思った。
おまけにちゃんと読んでないのか一方的に謝られても困るんですよ。マズいなんて書いてないし。精進するのは勝手にしてればいいのであって、ぼくの発言を受けて宣言する必要がない。
こういうのって、消費者側に「悪いこと言っちゃったな」と反省させたらダメだと思う。だって言うのは自由なんだから。その自由は尊重しないといけない。
貴重なご意見ありがとうございますというスタンスで対話するならわかるけど、罪悪感だけ相手に与えて会話を一方的に終了させるのはあんまりにも失礼。
ぼくはけっこうむかつきましたよ。
まあぼくも「宣伝ウザい」と返されたことがあるので、消費者との会話がいかに難しいかはわかってるつもりなのですが、Twitterの場合は140文字という文字数制限があったりするので、言葉をきちんと選ぶスキルはブログ以上に重要になってきますね。
このケースのように横柄だったり逆ギレだったり憮然とした感じだとイメージダウンにしかならないし、かといって馴れ馴れしいのもウザがられるし。
で、悩みに悩んで超丁寧に応対してもそれはそれで相手に恐縮させちゃうからほどほどにくだけてないといけないし。
正解のない話なんだけど、Twitterを使いましょうって提案する人はここまでのことをちゃんと考えて言わないと、あまりに無責任だと思う。
(まあ大多数はフランクさを歓迎してるという分析で提案してるならそれでいいのかもしれないけど)
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