「昔ケンカ、今ゲーム」チャンプ興毅の思い

　【タイトル奪取から一夜・亀田興毅に聞く】

　２階級制覇を達成した亀田興は、照れ笑いを浮かべながら新王者としての心境を語った。

　――重圧はあったか。

　「１カ月前は兄弟２人で負けたらあかんという気持ちがあったが、試合が近づくにつれて消えていった。会場に入った時も落ち着いていた。こんな感覚は今までで初めてやと思った」

　――スタイルについて。

　「まだ確立できていない。その試合に応じて作戦を考えていく。昔はケンカやと思ってたけど、ボクシングはゲーム。１ラウンドずつ作戦を立てて実行していくもの」

　――次はポンサクレック戦を義務付けられている。

　「１７歳の時にスパーリングして因縁はあるかな。いい選手やと思うが、かみ合うと思う」

　――今後の展望は。

　「フライ級で体が持つまで何回か防衛しようと思う。将来的には米国の方でやっていきたい。強くて名前の通ってる選手とやりたい。そういう相手に勝ったら向こうでも自分の名前を覚えてもらえると思う」