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内藤、現役続行!興毅V1なら来夏にも再戦

 現役続行が明らかになった内藤大助
 現役続行が明らかになった内藤大助

 ボクシングの前WBC世界フライ級王者・内藤大助(35)=宮田=が、所属する宮田ジムの宮田博行会長(43)に現役続行の意思を伝えたことが1日、分かった。内藤は11月29日のタイトル戦で亀田興毅(亀田)に敗れて王座から陥落。試合後、進退問題を保留していたものの、続けることを決めた。2日に都内の病院で精密検査を受け、異常がなければ正式に会見を行い、現役続行を表明する。

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 日本中が熱狂した世紀の一戦から2日、内藤が下した決断は現役続行だった。この日、宮田会長と会談し、意思を伝えた。宮田会長によると、内藤は「家族のこともあるのでよく考えたが、もう一度ボクシングをやらせてもらいたい」と頭を下げたという。

 敗戦のショックもあり、試合後は「今はまだ考えていない」と、今後についての明言を避けた。真弓夫人(36)は29日、宮田会長に「(ボクシングを)続けさせてください」と直訴した。一方で、内藤の母・道子さん(68)は「引退するでしょう」と語り、家族の意見は割れていた。

 肉体的な問題が、決断を鈍らせた大きな要因だった。2ラウンド目に受けた左ストレートで鼻の軟骨が曲がり、カットした右目上を7針縫合した。会長に現役続行の意思を伝えたが、健康面での不安はぬぐえず、2日に精密検査を受ける。異常がなければ、来週にも現役続行を表明する。

 35歳という年齢から、次戦はノンタイル戦を挟まずに、いきなり世界戦になる可能性が高い。宮田会長が2試合分の興行権を保持しているため、必然的に内藤の標的はWBC王者・亀田興毅となる。直接の再戦はWBCがルールで禁じているため、再戦は興毅のV1達成が絶対条件となる。

 興毅は、初防衛戦で同級暫定王者ポンサクレック(タイ)との王座統一戦を義務付けられており、来春にも開催される。内藤は統一戦の勝者と対戦する可能性が高く、来夏にも世界戦の機会が巡ってきそうだ。相手が興毅ならば世紀の一戦の再現となり、ポンサクレックならば5度目の対戦となる。

(2009年12月2日)
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