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内藤、現役続行意欲「やりたいなぁ」/BOX (2/2ページ)

2009.12.2 05:01
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 現役続行か、引退か。リング生活だけでなく、人生の岐路に立たされた35歳、内藤の闘志はまだなえていなかった。

 世紀の大一番から2日。宮田会長によると、前日に内藤から「会ってほしい」との連絡を受け、この日約1時間半の話し合いを持った。「自分には家族がいるから続けていいものか」と悩みながら、「やりたいんだよなぁ」と現役継続に意欲をみせていたという。

 興毅との試合では、2回、強烈な左ストレートを鼻に受けて大きく腫れ上がり、10回には右目上をカットし、0−3の判定負け。プロ41戦目で日本人選手に初めて敗れた。試合直後は「いまは何も考えていない」と去就について明言を避けていた。

 前日には都内の病院で診察を受け、鼻の軟骨を矯正する処置を施し、全治3週間と診断され、右目上を7針縫合。しばらく自宅で静養する予定だが、早くも“やる気”がうずき出したようだ。

 宮田ジムでは、WBA世界ライトフライ級王座に続き、世界2階級制覇を遂げた王者・興毅の今後2試合の興行権を保有している。1つは王座を統括するWBC(世界ボクシング評議会)の決定で、初防衛戦は同級暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)=タイ=との統一戦になる見込みだが、残る1試合の興行権の行使について、宮田会長は「宮田ジムの選手を挑戦させたい」と含みを持たせた。

 現在、同ジムには世界戦に挑戦できる世界ランク15位以内の選手は内藤しかおらず、事実上、内藤の復帰を考慮しているのだ。

 内藤は週明けにも会見し、進退について発表する予定。TBSテレビ系で中継された平均視聴率は43・1%(関東、関西地区、ビデオリサーチ調べ)をマークし、今年の全番組中で最高の数字となった。興毅に敗れたとはいえ、07年10月には3兄弟の次男・大毅(20)=亀田=の挑戦を退け、亀田家との因縁の対決は“1勝1敗”。ラバーマッチ(3度目の決着戦)へ、ベテランの存在価値は十分にある。




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