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【社会】

鳩山首相の母、邦夫氏側に年1億8000万円 

2009年12月2日 09時10分

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体をめぐる政治資金収支報告書の虚偽記載問題に絡み、鳩山家関連の国際交流団体の常務理事が、東京地検特捜部の事情聴取に対し、首相の実弟で自民党の鳩山邦夫元総務相側にも2002年以降、兄弟の母親の資金が毎年1億8千万円ずつ渡っていたことを認めていることが、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、常務理事は邦夫氏の元政策秘書に指示。元政策秘書が母親から毎月3千万円を現金で受け取り、由紀夫氏側と邦夫氏側にそれぞれ1500万円ずつ分けて届けていたという。

 母親から邦夫氏側への資金提供が今回明らかになり、これで母親から兄弟側に渡った資金の総額は、08年までの6年間で少なくとも計21億6千万円に上るとみられる。

 母親は鳩山家の資産管理会社「六幸商会」に依頼し、03〜08年の6年間で自己資金計約36億円を現金化していたとされ、その一部が兄弟側に提供されていたという。

 邦夫氏の元政策秘書は国際交流団体の理事も務めている。元政策秘書は特捜部の事情聴取に対し、兄弟側に現金を運んだことを認めているという。

 邦夫氏の資金管理団体「新声会」と、ほかの3つの政治団体の06〜08年の収支報告書には、母親からの寄付は、政治資金規正法上の政治家本人以外の寄付の上限に当たる150万円ずつしか記載されていない。

 邦夫氏は本紙の取材に対し、1日までに回答を寄せていない。常務理事本人は「何も話すことはない」としている。常務理事と元政策秘書の代理人弁護士も「何も答えられない」としている。

    ◇

 鳩山由紀夫首相の実母(87)が目の治療のため2日から都内の病院に入院する。民主党関係者が1日、明らかにした。

 関係者によると、持病を手術するための入院で以前から予定されており、数日中に退院するという。

(中日新聞)

 

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