オマエ呼ばわり

久しぶりに夫ネタです…。
「おまえバカか？」というメールをもらってしまいました。
どう返事するんですか、こういう場合。

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夫の「不幸せだ。」発言にまつわる記事を書いていた頃、「Ｎさんは理想が高すぎるのでは？」とコメントしてくださったかたがいましたが、本当にそうなんだなあと今夜は思いました。

夫が欲しかったのはわたしという人間じゃなくて、自分の思いを叶えてくれるスーパー奥さんが欲しかったのです。
だから意にそぐわないわたしとの結婚を「不幸せだ。」などと言えるのでしょう。
思い通りになる奥さんが欲しかっただけです。
うつ病でぼろぼろになりながら働いていたわたしを夫はずっと支えてくれていました。
こうだと思うよ、こうしなよ、と言われてわたしは従っていました。
判断力すらまともじゃなかったからです。
そんなふうに自分を頼り、自分のいう事を聞く女を妻にしたかっただけです。
わたしである必要なんてなかった！　むしろもう一人の女性のほうは結婚願望があって積極的だったんだから彼女と結婚したら幸せだっただろうに！


わたしは、曖昧に言われてもわかりません。具体的に「これをこうして欲しい、なぜならこうだから。」と指示されないと動けません。
「察してくれるのが妻と言うものだと思っていました。」
夫はそうメールしてきたのです。
わたしの察しが悪いから。優しくないし気も利かないし甘えてもこないし甘えさせてもくれない、つまんない妻。理想と全然かけ離れている妻。

「では前妻さんは理想どおりの妻だったんですか？　理想どおりじゃないからと言って非難されるのは少し違うと思います。」
そう返事したわたしに投げつけられたのが、
『おまえバカか？』
だったのです。

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バカは否定出来ないのでまあいいとして、オマエ呼ばわりされるのはわたしは嫌です。
上司と飲んでストレスが溜まっていたのかもしれませんが、そして当たる相手はわたししかいないのかもしれませんが、オマエ呼ばわりされるのは嫌なのです。

わたしじゃない人がきっと良かったのに。
夫は理想が高いから、家庭的でなくかと言って働けるでもなく、甘えさせてもくれない妻なんていてもしょうがないんだ。
でも要望は聞いてます。聞いてます一生懸命。
そして夫は夫としてはまことに申し分のない夫ぶりです。わたしは夫に不満はありません。
最近はお財布に2万円くらい入れてくれてあるのでちょっとした出費にも困らないし新聞の集金に居留守を使わなくてもいいです。
ショップのチラシも作ってくれたし講座のインストラクションもコピー撮ってくれたしがん保険の毎年の掛け金も払ってくれたし、感謝することばかりです。

わたしは言葉を言葉どおりにしか受け止められません。
言わなくても察しろ、それが妻というものだろう、と言われても素質がありません。
喜ぶと思って里芋煮て待っていたよ？
それくらいしかできない、妻として失格者です。でもオマエ呼ばわりは嫌だ。

足で踏みつけられた気がしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伽羅

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