2009年12月1日 18時34分更新
裁判員が参加する岡山県で2件目の裁判が、1日から4日間の日程で始まり、選ばれた6人の裁判員が、強盗傷害事件などの初日の審理に臨みました。
岡山地方裁判所には午前中、候補者の中から6人の裁判員と3人の補充裁判員が選ばれましたが、裁判員の1人が解任され、補充裁判員が後任となって審理が行われました。
裁判員は午後から開かれた裁判で、ことし6月、倉敷市羽島の45歳の男が、倉敷市内のたばこ店の自動販売機からたばこおよそ100箱などを盗んだ際、店の経営者に見つかり経営者の指にかみついてけがをさせたなどとして、強盗傷害などの罪に問われている事件の審理に臨みました。
審理では、はじめに被告が起訴された内容について「まちがいありません」と述べ、強盗傷害の罪については認めましたが、現金を盗んだなどとする内容については否認しました。
続いて、検察官と弁護士が、被告が現金を盗んだかどうかや、盗んだたばこの個数など、今回の裁判の争点について説明しました。
また検察官は裁判員にわかりやすく説明するために、自動販売機のどこにお金が入っているかや、たばこの保管場所をあらわした図などをモニターに映して、事件の状況を説明していました。
あすの審理では、被告への質問が行われ、裁判員が被告に直接質問することも予想されます。