豊浦町出身でプロボクシングのWBC世界フライ級王者、内藤大助選手(35)=宮田ジム=の6度目の防衛戦となる、同級3位・亀田興毅選手(23)=亀田ジム=との因縁のタイトルマッチまで、残り十日。地元では豊浦後援会(工藤敏和会長)を中心に臨戦態勢が整い、応援ムードが盛り上がっている。
内藤選手は、17日に行った公開スパーリングで好調をアピール。豊浦を含め3度の合宿で足腰やスタミナを強化し、亀田選手と同じサウスポー相手に軽快な動きを披露。「何の問題もない」と闘志を燃やしていた。
一方、内藤選手の母校、豊浦小学校(和野忠康校長)では、同校児童会が応援旗を作製した。縦90センチ、横175センチの白い“キャンバス”に、赤で「今、みせろ!!豊浦のパワーを!」と記し、内藤選手の似顔絵とボクシンググローブで亀をひっくり返すユーモラスな図柄を描いた。
同校では、初防衛に成功した2年前に祝福の横断幕を手がけた。今回は試合会場に掲げるため、勇気づける言葉を考え「負け色」になる黄色(まっきいろ)は亀のイラストに使うこだわりよう。仕上げに全校児童で寄せ書きして、同後援会に託す。
内藤選手を「すごい人」と尊敬する子供たち。児童会長の本井朱莉さん(6年)は「亀田(興毅)選手に勝って、チャンピオンベルトを持ってまた学校に来てほしい」と旗デザインの実現に期待している。
また同後援会では恒例の必勝うちわを300本作製。応援ツアー参加者や、防衛戦当日に町地域交流センターとわにーで実施する観戦会の会場で配布する。工藤会長は「日本全国の期待を背負っている。是が非でも勝ってもらいたい」と祈願している。
(菅原啓)
【写真=豊浦小児童会が作製した内藤選手V6戦用の応援旗(上)、必勝うちわを作る豊浦後援会メンバー(下)】
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