GDPギャップ:マイナス6.7%…根強いデフレ圧力

2009年11月30日 23時25分

 内閣府は30日、日本経済全体の需要と供給の差を示す「国内総生産(GDP)ギャップ」(需給ギャップ)が09年7~9月期にマイナス6.7%になったとの試算を公表した。このマイナス幅が1年間続いた場合、金額換算で年35兆円程度の需要不足が生じる計算になり、物価が持続的に下落するデフレ圧力が根強いことを示した。

 7~9月期の国内総生産(GDP)速報値から推計した。需要が供給を下回るとマイナスとなり、マイナス幅は09年1~3月期(7.9%)、同4~6月期(7.5%)に次いで過去3番目の大きさ。4~6月期のGDPギャップは金額換算で年間40兆円程度で、7~9月期はやや改善したが、依然マイナス幅は大きく、デフレ脱却には時間がかかりそうだ。【秋本裕子】

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