中国国防相がイージス艦を初視察 海自佐世保基地を訪問

| | イージス艦ちょうかい(右)に乗り込む中国の梁国防相(中央)=佐世保市、海自立神桟橋 |
来日している中国人民解放軍上将でもある中国の梁光烈国防相が30日、佐世保市の海上自衛隊佐世保基地を初めて訪れ、イージス艦ちょうかいを視察した。防衛省によると、人民解放軍関係者の海自イージス艦乗艦は初めて。目的を、日中双方の防衛体制を透明化し、理解不足による不測の事態を招かないためとしている。
梁国防相は中国人民解放軍の陸・海・空各幹部ら約20人と海自佐世保地方総監部に到着。海自施設で加藤耕司総監と懇談した。総監部広報によると、海自幹部も参加した国際観艦式(今年4月、中国)が話題になった。海自立神桟橋で、ちょうかい艦橋や士官室を見学。米国が開発した艦載防空システムなどがある戦闘指揮所(CIC)は機密として公開しなかった。
海自立神桟橋は米海軍佐世保基地の中にあり、監視の米兵が約30メートル置きに立つなど、物々しい警備態勢が敷かれた。
梁国防相は27日、静岡県の陸自富士学校を視察した後、鳩山由紀夫首相らと会談。佐世保訪問後の30日午後には、福岡県の空自芦屋基地を訪れた。1日、次の訪問地タイに向け離日する。
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