今月のおすすめ魚料理

平成19年3月

名残のふぐ雑炊

ふぐ雑炊の写真 よりとふぐの写真

 春が近いというのに、まだまだ寒い日が続いている。そこで「今月のおすすめ魚料理」、2月に引き続き鍋となった。2月の鍋は真っ盛りという感じだが、3月ともなると名残の鍋となるのである。ここでは奮発して「ふぐ」を使おう。ということで「てっちり」となった。奮発してと言ったが、とらふぐやひがんふぐならそうなるが、実は我が家では「よりとふぐ」なので本当は奮発していない。沖合底曳網で水揚げされる無毒の安いふぐなのである。安いと言っても、身も皮も肝もなかなかに旨い実力者、あまり人には教えたくないが、ここは小声でお教えしよう。どの程度安いかって?それがみなさんけたが違う。1kgもある大きなふぐが、浜値といえども1匹100円もするだろうか。何、そんなもの手に入らないって、そんなときは魚屋さんに相談して安いしょうさいふぐを探してもらいなさい。それはさておいて、「てっちり」は本当に旨いし暖まる。それよりも最後の雑炊が楽しみだ。旨みをぞんぶんに吸い込んだ出汁にご飯、卵を溶き入れる。そうだ、ねぎは畑の「あさつき」にしよう。まるで香りが違うもの。かくして単純で安価だが楽しいふぐ雑炊と相成った。うーーん、満腹、満足。

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