首都圏を中心に夕刊紙「リアルスポーツ」を発行する内外タイムス社は30日、東京地裁に自己破産を申請した。信用調査会社の帝国データバンクによると、負債総額は約26億7700万円。同日付を最後に休刊し、嘱託を含む約50人の従業員も解雇を通告された。
同社によると、21万部を発行し、年商は7億円程度。石原裕次郎と北原三枝の結婚スクープなど、芸能やギャンブル情報に強いことで知られていた。創業60周年を迎えた今年9月に媒体名を「リアルスポーツ」に変更。紙面を刷新して新規読者の掘り起こしをめざしたものの、部数低迷に広告収入の落ち込みが追い打ちをかけ、赤字体質から脱却できなかったという。