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スキーW杯:日本勢、ジャンプ陣健闘 3人がシード権獲得

 【クーサモ(フィンランド)立松敏幸】当地で29日まで開かれたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)で日本勢はジャンプ陣の健闘が光った。3人が10位以内に入り、シード権を獲得。来年2月のバンクーバー五輪へ、まずまずのスタートを切った。

 日本は団体戦こそ8位に終わったが、28日の個人第1戦では、団体戦で失速した2人の若手が奮起。19歳の栃本翔平(雪印)は2回目に136メートルを飛ぶなどW杯自己最高の6位。23歳の伊東大貴(雪印)も130メートル台をそろえ、9位に入った。37歳の葛西紀明(土屋ホーム)も負けじと10位。開幕戦でいきなり3人が予選免除のトップ10入りを果たした。

 日本のカリ・ユリアンティラ・ヘッドコーチは「五輪はまだ遠い」と前置きしたうえで「シード選手がいないとチームとして戦えない」と今大会の結果を喜んだ。菅野範弘チーフコーチも「栃本は自信になる。大貴も10位以内に入り、楽に戦えるだろう」と語った。

 気がかりなのは予選落ちした39歳の岡部孝信(雪印)。「最悪のシーズンイン」と言うように不調だった。日本スキー連盟の斉藤智治ジャンプ部長は「五輪代表は5人」と明言しており、今季のW杯の成績を基に現在の遠征メンバー6人から少なくとも1人は落選する。大ベテランが今後どう調子を上げてくるかが注目される。

 複合は、5選手中3人が食あたりによるとみられる発熱で2戦とも欠場。河野孝典ヘッドコーチは「体調は戻ったし、次からは5人で戦える。5人いればだれかが良い結果を出す」と期待した。

 距離は五輪にピークを合わせる調整を進めており、現段階で結果は重視していない。岡本英男ヘッドコーチは「すべてがテストレース」と話した。

毎日新聞 2009年11月30日 20時18分

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