あらすじ
今年で17年目を迎える「K−1GP」。
9月26日に韓国・ソウルで開催された「K−1 WORLD GP 2009 IN SEOUL FINAL16」でK−1ファイター8人が勝ち残った。その選ばれしファイターたちが過酷なワンデートーナメントで激突する。
注目はその挑発的な態度と言動、また観客を魅了してやまない試合内容から“悪魔王子”、“ゴールデン・ボーイ”という異名を持つバダ・ハリ(モロッコ)。昨年、王座まで後一歩と迫った決勝戦でレミー・ボンヤスキー(オランダ)を相手にまさかの反則行為により前代未聞の失格処分となった。再起を賭けた9月の開幕戦ではザビット・サメドフ(ベラルーシ)を1RKO。この勢いに乗って今大会で完全復活を目指したいところだが、因縁のボンヤスキーと対戦するには両者が決勝まで勝ち上がるほかはない。
まずは9月の開幕戦で京太郎(日本)を破ったルスラン・カラエフ(ロシア)と初戦であたる。バダ・ハリとカラエフはこれが3度目の対戦で過去の戦績は1勝1敗。文字通り“3度目の正直”となる今回の決着戦でディフェンス技術の向上したカラエフを相手にバダ・ハリは勝ち上がることが出来るのか?
一方のボンヤスキーは03、04年とグランプリを連覇した後、一時低迷したが再び上昇カーブを描き、現在のところまで8連勝と絶好調。実力、実績ともに優勝候補筆頭と目される。
そのボンヤスキーに挑むのは“エロジマン”の愛称を持つエロール・ジマーマン(キュラソー島)。昨年ヨーロッパ予選を勝ち上がって大ブレイク、一躍K−1のトップファイターの仲間入りを果たしたジマーマンとしては持ち前のスピードでボンヤスキーのペースを崩したい。
ほかにも総合格闘家と極真世界王者という異色の組み合わせとなったアリスター・オーフレイムVSエヴェルトン・テイシェイラ、“絶対王者”セーム・シュルトVS“無冠の帝王”ジェロム・レ・バンナと見逃せない戦いばかりだ。