2009.11.18

金曜プレステージ
内田康夫旅情サスペンス 岡部警部シリーズ
『シーラカンス殺人事件』

近藤真彦主演「内田康夫 旅情サスペンス 岡部警部シリーズ」第4弾!
“生きた化石”といわれるシーラカンスの捕獲にまつわる連続殺人事件。
完全犯罪を岡部がどう切り崩すのか?

<2009年11月27日(金) 21時〜22時52分放送>


 近藤真彦主演の人気シリーズ「内田康夫旅情サスペンス 岡部警部シリーズ」の第4弾『シーラカンス殺人事件』が11月27日(金)21時〜22時52分に放送される。
 内田康夫作品の中で、人気シリーズの浅見光彦と並び、もうひとり隠れた名探偵といわれる人物が警視庁捜査一課の岡部警部。
 岡部は、ヴィンテージの真っ赤なポルシェに乗り、スリーピースのスーツに身を包み、殺人事件の現場では被害者に白いバラの花束を手向けるというクールでダンディな装いと振る舞いで異色を放つ警部だ。そして、そのクールな中に優しさ、知性、神秘性を合わせ持つ魅力的な岡部のキャラクターを、まさにはまり役と言える近藤真彦が見事に演じている。
 『倉敷殺人事件』(2006年9月1日放送)、『多摩湖畔殺人事件』(2007年8月31日放送)、『十三の墓標』(2008年9月5日放送)と過去3回放送され、すっかり定着してきた近藤「岡部」の第4弾は、『シーラカンス殺人事件』。
 3億年前、太古の地球に発生し、5千年前、恐竜と共に絶滅したとされる“シーラカンス”。『シーラカンス殺人事件』は、生物の進化を研究するのに大変貴重な“生きた化石”といわれるシーラカンスの捕獲にまつわる連続殺人だ。
 犯人はスクープを裏切られた新聞記者なのか…岡部は、完全犯罪をもくろんだ犯人を見事な推理で追い詰めていく。岡部と犯人のスリリングな展開は最後まで目を離させない!
 また、今回はヒロインの万里子役に、映画「20世紀少年<第2章>最後の希望」でカンナ役を務めた人気若手女優・平愛梨を迎えてお送りする。今回もヒロインを気遣う岡部の優しさが遺憾なく発揮される。
 そのほか、レギュラー陣の泉谷しげる演じる神谷とのコンビネーションの良さはますます磨きがかかり、ほのぼのとしたやり取りは見る者の心を癒やす。岡部と神谷の男の友情は、このドラマのもうひとつの見どころと言える。事務所の後輩である植草克秀もおなじみ上田刑事として登場し、近藤「岡部」を盛り立てる。
 今回は、スペシャルゲストとして武田鉄矢が出演。武田の役どころは、岡部がまだ新米だった頃に世話になった監察医。1998年に放送された『ドンウォリー!』(関西テレビ・1998年4月14日〜6月30日)に武田がゲスト出演して以来、実に11年ぶりの共演となるが、久しぶりの再会シーンでは、武田のアドリブに近藤が自然と応えるなど、息もピッタリの撮影となった。今回のドラマには鶴見辰吾も出演しており、3人一緒のシーンこそなかったものの、『3年B組金八先生』(TBS)の懐かしいメンバーが顔をそろえた。

 近藤真彦主演ドラマ「内田康夫旅情サスペンス 岡部警部シリーズ」第4弾『シーラカンス殺人事件』(11月27日(金) 21時〜22時52分)、近藤演じる磨きのかかった岡部警部の人間味溢れるヒューマンラブサスペンスをお楽しみ下さい。

<あらすじ>

 4月5日、テレビから「シーラカンス調査隊帰国会見」の模様が流れていた。4月1日、アフリカ大陸東南部、コモロ諸島近海で幻の魚と言われるシーラカンスの捕獲に成功したというのだ。警視庁でも、岡部警部(近藤真彦)、神谷部長刑事(泉谷しげる)らが会見の模様に見入っていた。
 翌日、品川マリンランドの水槽で遺体が発見された。岡部が現場に急行すると品川署に異動した上田刑事(植草克秀)が待ちかまえていた。岡部は上田から、後頭部に鈍器のようなもので殴られた跡がみられ、近くに血液の付着したバットが落ちていたことから他殺の可能性が高く、殺されたのは品川マリンランドの職員で、シーラカンスの調査隊に加わっていた平野優子だと報告を受ける。
 捜査を進めていくと、調査隊には帰国した隊員の他に、一足先に島を離れた大東新聞から派遣された一条秀夫(眞島秀和)という記者がいたことがわかる。調査隊のカメラマン・大谷久之(田中要次)から、大東新聞は調査隊のスポンサーで、一条記者はシーラカンス捕獲プロジェクトの担当だったと聞く。帰国会見の主催は大東新聞ではなく、日央テレビだったこと、そしてグループ企業の日央新聞がスクープ記事を載せていたことに疑問を持った岡部は、早速、一条秀夫の実家を訪ねる。
 一条家では妹の万里子(平愛梨)と一条の大学時代の後輩で日央テレビに勤める恵木学(鈴木亮平)が行方不明となった一条を心配していた。一条は、シーラカンスが捕獲された4月1日にはコモロをたちパリに向かい、さらにパリも一日でチェックアウトし、その後消息がわからないという。大東新聞社内では、一条がスクープを日央テレビに売ったという噂も飛び交っているらしい。
 一条が事件当日の4月5日に帰国していること、一条家に電話をかけてきた女性がマリンランドで殺害された平野優子だということが判明する。さらには、凶器のバットに付着した指紋が一条のものと一致した。神谷や上田たちは、一条の勤める大東新聞のスポンサー契約は3月31日、つまりシーラカンスが捕獲される前日までで、捕獲されたときには一条はすでにコモロ諸島を去っており、調査隊はより条件のよい日央テレビと権益契約を結んだことへの恨みから殺害したのではないかとにらむ。岡部は、考えあって一条を指名手配するよう指示する。
 その頃、万里子は調査隊のマネージャーで映像プロデューサーの桜井清三(鶴見辰吾)から呼び出されオフィスを訪れていた。桜井は、4月5日の夜、一条から電話があり「調査隊を絶対に許さない」と非常に興奮していたと語る。とそこへ、一条から再び桜井の携帯に連絡が入るが脅迫めいた言葉を残し切れてしまう。
 家へ戻った万里子は、指名手配となった一条について万里子のインタビューをとろうと集まったマスコミに囲まれてしまう。困り果てた万里子だったが、そこへ現れた岡部が機転をきかせ難を逃れる。万里子は親身になってくれる岡部にひかれるものを感じていた。とある旅館に身を寄せた万里子は、岡部に一条がパリから送ってきたネックレスを見せていた。コモロを出発する際に現地の少女からもらった大事なものらしい。岡部は不思議そうにそのネックレスを眺めていた。
 その晩、万里子が何者かに襲われた。ケガはなかったが、どうも例のネックレスを狙ったものと岡部はにらむ。
 数日後、「シーラカンス展」開催予定のイベント会場で、シーラカンスの展示ケースの脇に横たわる死体が発見された。殺されたのは、一条を調べろと言ったカメラマンの大谷久之だった。なぜ、こんなところで大谷が殺されたのか? 岡部は、明らかに復讐に見える展開に違和感を持っていた。
 シーラカンス調査隊の2人が殺害されたことを知った万里子は、冷静沈着な兄が殺人など犯すわけがないと思いつつも、正義感の強い兄を知っているだけに、もしかしたら兄が…、と心は千々に乱れた。
 果たして、事件は調査隊の裏切りを感じた一条の犯行なのか? 岡部の推理が鋭く働き…。

<コメント>

■ 近藤真彦

Q.4作目になりますがいかがですか?
「いい意味で慣れてきました。岡部はぶれなくて筋が通っているので、その辺りは演じやすいし、迷いなくできるようになりました。久しぶりに岡部のスーツに手を通したとき、きっちり着こなせていると“まだ岡部はいけるな”と思います。スーツが似合わなくなると引退しなくてはと思うのでしょうね(笑)。」

Q.初回から4年たち変わったところはありますか?
「4年たったので自分自身も岡部もちょっと大人になったと思います。お芝居もちょっと変わってきているかな。犯人を追い詰めるシーンなども最初のころは押しだけの逮捕シーンになっていて若かったかなと…。押したり引いたり犯人の表情を見ながらそんな芝居ができたと思います。」

Q.あらためて感じる岡部シリーズの魅力は?
「普通のサスペンスと違ってホッとする人間味だとか癒やしの部分があるところがいいなと思っています。サスペンスでありながら肩の力を抜いて見られるものがいいなと。」

Q.今回のヒロイン・平愛梨さんの印象は?
「まじめな人だなと思いますね。恒例の泉谷宴会があるのですが、制作チームは男所帯なのに参加してくれるんです(笑)」

Q.泉谷しげるさんとのコンビネーションは?
「助けられっぱなしです。岡部のキャラクターを出してくれるのも神谷(泉谷しげる)だし、撮影以外でも現場を盛り上げてくれてひとつにまとめてくれています。これからもこのドラマに絶対必要、いてもらわないと困ります。」

Q.見どころを…
「いつも冷静な岡部ですが、今回は珍しく感情を出すところがあって、初めて涙を見せるんです。そこは新しいところですね。それと、今までは見ている方が誰が犯人か推理していくパターンだったけれど、今回は割と早い段階で犯人がわかるようになっていると思うんです。それを岡部がどう切り崩していくかが見どころとなるのでぜひご期待ください。」

■ 泉谷しげる

「1年に一回、やれるってことは健康で、悪いことをしなかったってことかな(笑)。こうやって1年ぶりにみんなに会えるのは同窓会的な要素もある。しかし、“あうん”の呼吸がないとおもしろくできないので、“あうん”感が出るからなんでもないシーンでも勢いが出ると言うか、丁々発止がおもしろくなるんじゃないかな。今回のヒロインの平さんは、会ってしゃべっていると結構鈍くさくて間抜けで、そこのギャップがいいね(笑)。」

■ 平 愛梨

「現場は、泉谷さんをはじめみなさんで“おにぎり・おむすび議論”などが始まったり、いろいろな話をしてくださって、和気あいあいとした空気がありました。最初はとても緊張していたのですが、楽しい現場ですんなり入れました。また、近藤さんはギンギラギンのイメージ(!?)でしたが、ロケ先でもトレーニングされていたり自分も見習わないと、と思いました。ドラマは、いい意味で期待を裏切られる作品になっているのでどうぞお楽しみにしてください。」

■ 武田鉄矢

「マッチ(近藤)とは久しぶりに共演しましたが、パパの顔になってきましたね。随分成長したと思います。人間の捕らえ方とか演じ方など大したものだなと見ています。もともとドラマで教師と生徒の関係でスタートしてますから、ほかの役を演じられる年齢にお互いなったんだなと感慨深く思います。今回のお芝居ではアドリブを入れてみました。ちょっとした仕草の中に青春時代からのつながりがあることを感じさせられる儀式的なもの…反射的に体が動いてやってしまうようなものがあったらいいんじゃないかと(マッチに)話をしたら、二つ返事でやりましょうと言ってくれたので取り入れました。ちょっとしたことがすぐできるのは簡単そうで結構難しいですからね。大したものですよ。」


<番組概要>

■ タイトル

金曜プレステージ
内田康夫旅情サスペンス 岡部警部シリーズ(4)
『シーラカンス殺人事件』

■ 放送日時

2009年11月27日(金) 21時〜22時52分放送

■ 出演者

  • 岡部和雄警部 … 近藤真彦
  • 一条万里子 … 平 愛梨
  • 上田刑事 … 植草克秀
  • 恵木 学 … 鈴木亮平
  • 一条秀夫 … 眞島秀和
  • 坂口刑事 … 松尾 諭
  • 桜井清三 … 鶴見辰吾
  • 岩本(監察医) … 武田鉄矢(特別出演)
  • 神谷部長刑事 … 泉谷しげる
  • ほか

■ スタッフ

原作
内田康夫(「シーラカンス殺人事件」徳間文庫より)
脚本
前川洋一
谷口純一郎
監督
武藤数顕(ビジュアル・ネットワーク)
企画
荒井昭博
現王園佳正
後藤博幸
プロデュース
石井由美子(ビジュアル・ネットワーク)
制作協力
ビジュアル・ネットワーク
制作著作
フジテレビ

2009年11月18日発行「パブペパNo.09-283」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。