2009年11月30日 16時19分更新
広島・長崎の2つの被爆地の高校生が、力を合わせて核兵器廃絶と平和を世界に訴えていこうと、長崎市でいっしょに平和宣言の文章を作りました。
この取り組みは、広島市を拠点に、オバマ大統領の訪問を求める活動をしている高校生などのグループと、長崎市を中心に核兵器廃絶の署名を集めている高校生のグループが始めたものです。
核兵器廃絶と平和を世界に訴えるための「広島・長崎高校生平和宣言」を作ろうと、広島の代表5人が29日、長崎市を訪れ、長崎の代表8人と意見を交わしました。その結果、最初に「想像してください。たった1発の原子爆弾で、ついさっきまで隣にいた大切な人が一瞬にして焼けただれ、苦しんで死んでいく姿を」という文章で原爆の惨状を描き、まとめの部分で「世界平和の実現のためにあなたが今できることを考えてください。わたしたちは微力ですが、無力ではないはずです」と、呼びかけることにしました。
このあと、広島の高校生たちは、長崎の高校生たちが、毎週日曜日に行っている街頭署名活動に参加しました。
それぞれの高校生は今後も、出来上がった高校生平和宣言を広める活動を行うなど、連携を深めていくことにしています。