2009年11月29日

ドバイ救済策の思惑違い

ドバイの債務不履行宣言でアブダビが救済策を示唆したと日経は報じていますが、実態は違います。

アブダビが救済するのはのどから手が出るほど欲しい『ドバイ空港』と『エミレーツ航空』だけだからです。
他の案件はアブダビにとっては必要ないものであり、例え、ドバイ政府が破綻しましてもアブダビ政府は一切気にしません。

日本ではアラブ首長国連邦の結束が強いといわれますが、ドバイ政府は必ずしもアラブ首長国連邦の首長達によく思われておらず、今まで好き勝手にやってきたドバイが破産して一番貧乏な首長になることを望んでいる国もあると言われています。

ドバイ政府がどこまで借金を膨らませてきたかいまだはっきりしておらず、最高では100兆円もの借金と言われており、色々な利権や詐欺的な投資を率先してきた大臣クラスも多くいると言われている今、アブダビが全面救済することはあり得ないと言えます。

金融機関関係者からすればアブダビが救済して欲しいという願いはあるでしょうが、仮にアブダビが全面救済すれば原油価格が急落することもあり得、アブダビの破産という事態もありえます。

今後楽観論を流すマスコミと実態との差が極限にまで達した場合、市場は破壊という爆弾を市場に落とすはずです。



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