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興毅2階級制覇!「内藤選手、ありがとな」…WBC世界フライ級戦

2009年11月30日08時06分 / 提供:スポーツ報知

スポーツ報知

 ◆プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ ○亀田興毅(判定 3―0)内藤大助●(29日、さいたまスーパーアリーナ) 挑戦者の亀田興毅(23)=亀田=が涙と歓喜の2階級制覇を達成した。王者・内藤大助(35)=との因縁対決で距離を保ちながらカウンターを狙う作戦が奏功。3―0の判定で完勝し、弟・大毅(20)の敵を討つとともに06年8月のWBA世界ライトフライ級王座に続く、2本目の世界ベルトを獲得した。2階級制覇は、日本ジム所属選手7人目の快挙。戦績は22勝(14KO)となった。

 終了のゴングと同時に勝利を確信した。コーナーに駆け上がり興毅が両腕を突き上げながら雄たけびを上げる。勝ち名乗りを受けると、今度は泣いた。満員の観衆がかすんで見える。「1本目のベルトはオヤジにささげたけど、2本目のベルトは産んでくれたお母さんにささげます」と大阪で離れて暮らす母・以智子さんに勝利をささげると、最後は「どんなもんじゃい!」と絶叫した。WBAライトフライ級王座を獲得した06年8月の試合後と同じセリフで勝利に酔いしれた。

 完勝だった。大一番で得意のカウンターがさえ渡った。序盤から内藤得意の左右フックが届かない絶妙な距離を保ち、前に出てくると左ストレート、右フックを合わせた。「前から練習してた」という鋭い踏み込みから放つノーモーションの左は、2回に内藤の鼻を大きく腫らし、計532発のパンチで最後まで苦しめ続けた。王者の防衛戦をすべてビデオで研究。対戦経験のある弟・大毅には動きをまねさせて50ラウンド超えのスパーリングを積んだ成果だった。「自分の距離で戦えた。(内藤はパンチを)振ってくるからうまいこと合わせようと思ってた」。中盤以降は焦る王者をほんろうした。空間を支配する冷静な試合運びが2本目の世界ベルトを呼び込んだ。

 因縁に終止符を打った。一昨年10月に大毅が反則騒動の末に敗戦。父・史郎氏がセコンドライセンス停止、大毅も1年間の停止処分を受けた。バッシングにさらされ、眠れないほどのショックを受け決意した。「亀田に始まったものは亀田で終わらせないとアカン」。一家の責任を背負っての出陣。実力で示す以外に“復権”の方法はないと悟った。そして完勝。内藤との因縁が終わった?と聞かれ「そうかな。そうやろうな。きわどい試合でもなかったしな」。そして敗れた内藤に「本当にありがとうと言いたい。いい試合ができて感謝してる」とも話した。悪態をつく必要などない。偽らざる本音だった。

 次戦は元正規王者で現暫定王者のポンサクレック(タイ)との対戦が濃厚。その先には日本人では未到の3階級制覇が待っている。「1つの通過点。もっともっと練習して、強くならんとな」。ボクサーとして人間として成長した姿を見せた興毅の夢には、まだまだ続きがある。

 ◆亀田 興毅(かめだ・こうき)1986年11月17日、大阪市西成区生まれ。23歳。11歳でボクシングを始め、2003年9月に全日本社会人選手権フライ級で優勝。アマチュア戦績は16勝(12KO・RSC)1敗。03年12月にグリーンツダジムからプロデビュー。05年4月に協栄ジムに移籍。同年8月に東洋太平洋フライ級王座を獲得。06年8月にWBA世界ライトフライ級王座獲得、初防衛後に返上。ジムとの確執から昨年8月に独立し、新設された亀田ジムに移籍。身長165・8センチの左ボクサーファイター。

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