2008年 05月 03日
十割蕎麦 いちご庵 |
ちょっと気になる雰囲気だったので店の前まで行ってみるとお蕎麦屋さんでした。
シンプルなインテリアですがJAZZが流れていて
雰囲気的には青山や麻布界隈にあるオシャレな和食屋みたいですが
店内には大将が1人だけです。
入店早々に「ウチは蕎麦屋ですがいいですか?」と説明される。
後から分かったのだが居酒屋と勘違いして入店するお客様が多いとのこと。
メニューを見るとかなり凝ったものばかりで
蕎麦は嬉しいことに十割蕎麦です。
国道からかなり奥まった住宅地の中にひっそりあるのでもしかすると・・・
と期待をして飛び込んだ店でしたが予感は的中です。
かなりこだわりを持った店主がこだわりのある料理を出してくれる様です。
自称頑固者で料理が出るまで時間がかかる蕎麦屋だそうですが仕事は丁寧です。
店主曰く本格的な十割の素朴な蕎麦が好きだとのことですが
この地では彼が作る本格的な蕎麦を理解してくれる方は少ない様です。
東武線沿線は埼玉県出身者が多いせいでしょうか?
ニ・八蕎麦の方が評判がいいそうですがそれは店主のポリシーに反するとのこと。
自分が求める蕎麦をお客様が理解してくださらないというのは辛いことです。
売れるからといって自分のスタイルを崩してまで料理を出すのはやっぱり辛いことですよ。
料理に妥協することを嫌う大将ですから時間をかけて納得のいく仕事をしています。
その結果として料理を急かす方も多いそうですが
蕎麦はゆっくり楽しむものです。
焼き味噌やいたわさ、玉子焼きを肴に日本酒をチビチビやりながら料理を待つのが
粋な蕎麦食いなんですが
最近ではそんな蕎麦食いも少なくなったそうです。
いきなり蕎麦だけ食べて帰るなんて愚の骨頂ですよね。
実はここ蕎麦以外の料理もなかなかです。
やっぱり仕事に手を抜かない大将の性分が現われています。
捕らえ方によっては頑固かもしれませんが
それだけ自分のポリシーを持った仕事をしています。
こんな職人気質の料理人さんが近所にいるなんて感動モノです。
近いうちにまたここの蕎麦を食べに行ってきます。
神田のまつやや藪に行くよりもよっぽどCPが高いです。
大将はネットに書き込まれるのをあまり好まないタイプですので
店の詳細は控えますが東武東上線大山駅の近くにある店になります。
知りたい方はご連絡いただければこっそりお教えいたしますよ。
Tags:東京
by eos.1 | 2008-05-03 23:09 | 【B級】美味しい日記 | Trackback