[取材]
この冬公開される長編アニメーション映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(12月12日公開)の完成披露試写会が、東京国際ファーラムで行われた。テレビシリーズ放送開始から35年を経て公開される今回のヤマト、実は2種類の結末が用意され、スタッフの間でも賛否両論で決着がつかない事態に。ならばファンの皆さんに決めてもらおうと、この日の試写で異なるエンディングを上映した後、投票を行うことになった。
上映直後、熱気さめやらぬ会場に登場したのが、本作でも企画・原作・製作総指揮・監督を担当しているヤマト生みの親・西崎義展。2日前に自宅で転び肋骨を3本折ったにもかかわらず車椅子に乗って駆けつけたが、スクリーンに甦ったヤマトを前に感動の表情だ。
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」作品情報
続いてステージに上がったのは、かつてのヤマトで主題歌を歌ったささきいさお。今回の主題歌と挿入歌はTHE ALFEEが担当しているが、やはりヤマトと言えばこの人だ。
集まった4000人のファンに「ヤマトが再び飛び立っただけで、また歌っていけるかなとワクワクしています。私の人生もロカビリーからスタートしていろいろありましたが、ヤマトを見ていると人生ってこうやって苦難を乗り越えていくんだなと感じます。街を歩いていてもささきではなくヤマトと言われるぐらい染みついていますが、今日は皆さん一緒に歌いましょう!」と語りかけ、「宇宙戦艦ヤマト」「真っ赤なスカーフ」を熱唱。会場に響き渡る往年と変わらぬ歌声は、この日集まったファンにとってまたとない贈り物になったようだ。なお、投票の結果は公開時に明らかになる予定となっている。
2010年12月には、木村拓哉主演「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(山崎貴監督)が公開予定。今年から来年にかけてヤマトブームが巻き起こりそうだ。
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