› 片山さつきブログ › 2009年11月11日
2009年11月11日
事業仕分け中継に思う
昔よく借りた、印刷局の体育館。事業仕分け中継、たまたま録画に来ていた某テレビ局で、みておりました。3~4年後輩の主計官達が、一生懸命しゃべっているのを、微笑ましく拝見しました。
従来のやり方では、財務省の財政審議会で、各主計官が、その年の削減候補項目を、取り上げて、有識者委員の先生方に、削る方針をバックアップしていただき、業界代表の委員からは、擁護論が出る、、。その結果をみて、財政審の報告書に、ざっとした方針を書く、そんな感じですかね。
この審議会にも、テレビをある程度入れてはいましたが、議事録を財務省のHPにアップしても、会合終了後、主計官が記者会見しても、一般の方がどの程度関心を持って報道に接してくださっていたか、、。
ちょっと笑っちゃうコメントもありましたが、予算編成プロセスの「身近化」としては、ライブ中継は、なかなか面白い試みではないでしょうか。
歳出と歳入に巨額のギャップがある、、普通の国ならここまで放置せず、どこかで増収措置をとっていたことでしょう。主要諸外国の中で、日本の債務残高は、経済の大きさに比べて極端に大きい、あのイタリアよりすっと悪いのです。
政治にも政府にも、官僚にも、国民からの信頼がない、どこかに、隠し財源がある、無駄はまだまだたくさんある、その思いが国民のみなさんの間に、いかにお強いか、は今度の選挙でもよくわかりました。
いっとき、毎年度、特別会計の積立金をいったん「不要」として翌年度に再度積む会計操作を、あたかも毎年どこかから新たに、積立金が出てくるかのように解釈する主張を、民主の一部の方がなさっていたことがありました。
政権を取ってからは、さすがに、ひっこめたようです。魔法の杖があれば、どこかの段階で使ってますよ。これだけやりくりが苦しいわけですから。
今回のことで、万人にとっての無駄というのは、なかなかない、要は、国に何を、どの程度までやってほしいか、そのためにどのくらいかけてもいい、と思えるか。そして、誰がそれを負担し、誰が恩恵を受けるか、WHO PAYS? WHO RECEIVES?の問題であり、これこそが、民主主義が代表を出して決定すべきことです。
事業仕分けの結果で、明確にゼロになるものは金額的にそれほど多くはないでしょう。
大所、つまり、医療費や、思いやり予算、道路予算の根幹などは、また別の政治的枠組で、最終決着させるのでしょうが、、
ところで、このところ、予算はほとんど修正されずに政府提案どおり、年度内成立です。予算委員会の分科会での議論より、一般から選ばれた委員のご意見の方が、国の予算に与える影響力が、結果としてずっと大きくなること、これはどのように考えたらいいのでしょうか?今までも、審議会という隠れ蓑で、一部の有識者とやらの発言力が大きかった、そして、赤字は累増してきた。であれば、全くの一般参加のほうが、いいのではないか、タブーに切り込めるのではないか、今の世論はそうでしょう。
私は、財務省の初代政策評価室長ですが、財政問題でパブリックコメントを取っていると、日本には、国の財政を憂慮する市民ーシチズンが、確かにいらっしゃる、ということを確信できます。政治家になって4年間、その全国的な組織化をどのようにしていくべきか、まだ答えには到達していませんが、なんとなく見えてきた部分もあります。
事業仕分けの多数決に参加するメンバーの選定が、いかなるものなのか、、。日にちを重ねていくうちに、いろいろなことがわかってくるのではないでしょうか。続きを読む
従来のやり方では、財務省の財政審議会で、各主計官が、その年の削減候補項目を、取り上げて、有識者委員の先生方に、削る方針をバックアップしていただき、業界代表の委員からは、擁護論が出る、、。その結果をみて、財政審の報告書に、ざっとした方針を書く、そんな感じですかね。
この審議会にも、テレビをある程度入れてはいましたが、議事録を財務省のHPにアップしても、会合終了後、主計官が記者会見しても、一般の方がどの程度関心を持って報道に接してくださっていたか、、。
ちょっと笑っちゃうコメントもありましたが、予算編成プロセスの「身近化」としては、ライブ中継は、なかなか面白い試みではないでしょうか。
歳出と歳入に巨額のギャップがある、、普通の国ならここまで放置せず、どこかで増収措置をとっていたことでしょう。主要諸外国の中で、日本の債務残高は、経済の大きさに比べて極端に大きい、あのイタリアよりすっと悪いのです。
政治にも政府にも、官僚にも、国民からの信頼がない、どこかに、隠し財源がある、無駄はまだまだたくさんある、その思いが国民のみなさんの間に、いかにお強いか、は今度の選挙でもよくわかりました。
いっとき、毎年度、特別会計の積立金をいったん「不要」として翌年度に再度積む会計操作を、あたかも毎年どこかから新たに、積立金が出てくるかのように解釈する主張を、民主の一部の方がなさっていたことがありました。
政権を取ってからは、さすがに、ひっこめたようです。魔法の杖があれば、どこかの段階で使ってますよ。これだけやりくりが苦しいわけですから。
今回のことで、万人にとっての無駄というのは、なかなかない、要は、国に何を、どの程度までやってほしいか、そのためにどのくらいかけてもいい、と思えるか。そして、誰がそれを負担し、誰が恩恵を受けるか、WHO PAYS? WHO RECEIVES?の問題であり、これこそが、民主主義が代表を出して決定すべきことです。
事業仕分けの結果で、明確にゼロになるものは金額的にそれほど多くはないでしょう。
大所、つまり、医療費や、思いやり予算、道路予算の根幹などは、また別の政治的枠組で、最終決着させるのでしょうが、、
ところで、このところ、予算はほとんど修正されずに政府提案どおり、年度内成立です。予算委員会の分科会での議論より、一般から選ばれた委員のご意見の方が、国の予算に与える影響力が、結果としてずっと大きくなること、これはどのように考えたらいいのでしょうか?今までも、審議会という隠れ蓑で、一部の有識者とやらの発言力が大きかった、そして、赤字は累増してきた。であれば、全くの一般参加のほうが、いいのではないか、タブーに切り込めるのではないか、今の世論はそうでしょう。
私は、財務省の初代政策評価室長ですが、財政問題でパブリックコメントを取っていると、日本には、国の財政を憂慮する市民ーシチズンが、確かにいらっしゃる、ということを確信できます。政治家になって4年間、その全国的な組織化をどのようにしていくべきか、まだ答えには到達していませんが、なんとなく見えてきた部分もあります。
事業仕分けの多数決に参加するメンバーの選定が、いかなるものなのか、、。日にちを重ねていくうちに、いろいろなことがわかってくるのではないでしょうか。
2009年11月11日
千葉商科大学大学院教授に正式に就任!
雨の強まる中、市川の千葉商科大学キャンパスへ。
11月1日付けで、就任しておりましたが、本日理事長、学長、事務局長、会計ファイナンス科長面接を終えまして、正式に公表し、大学院内に、オフィスもできました。
30日から、財政政治学の講義を、社会人の大学院生さん対象に、始めます。みなさまのご好意で、週1日程度に、日程を調整していただいているので、とても助かります。キャンパスでお目にかかった学生さんや、学園のみなさんも、とてもフレンドリー。
午後から、自民党本部で集まりがあったので、谷垣総裁や大島幹事長他幹部のみなさんにも、正式に名刺をお渡しましたら、「講師や客員教授じゃなくて、ほんとに「教授」だからすごい!専門知識のある人はいいよなー。」といわれました。
若い人たちと、授業を通じて、国の財政が直面する課題、議論したいですね。
ケネディー大統領じゃありませんが、国があなたに何をしてくれるか、ではなくて、あなたが国に何ができるか、どういう社会にしたいのか。受動から能動へ。
財政は、国の根幹、租税は国の礎ですから。続きを読む
11月1日付けで、就任しておりましたが、本日理事長、学長、事務局長、会計ファイナンス科長面接を終えまして、正式に公表し、大学院内に、オフィスもできました。
30日から、財政政治学の講義を、社会人の大学院生さん対象に、始めます。みなさまのご好意で、週1日程度に、日程を調整していただいているので、とても助かります。キャンパスでお目にかかった学生さんや、学園のみなさんも、とてもフレンドリー。
午後から、自民党本部で集まりがあったので、谷垣総裁や大島幹事長他幹部のみなさんにも、正式に名刺をお渡しましたら、「講師や客員教授じゃなくて、ほんとに「教授」だからすごい!専門知識のある人はいいよなー。」といわれました。
若い人たちと、授業を通じて、国の財政が直面する課題、議論したいですね。
ケネディー大統領じゃありませんが、国があなたに何をしてくれるか、ではなくて、あなたが国に何ができるか、どういう社会にしたいのか。受動から能動へ。
財政は、国の根幹、租税は国の礎ですから。