会員によると、携帯端末の開発など技術面を担うというIT会社(東京)の社長が今年4月、神戸市で開かれたビズ社の集会で「回線はNTTドコモから借りる。契約は済んでいる」と話したという。これに対しNTTドコモは「協議はしているが契約は完了していない」。携帯端末の配布も予定の9月から来年3月に延期され、会員からは事業の先行きを心配する声があがっている。約40万円払って仮想空間の会員になり、携帯端末1台の代金として約3万円を払った広島県の30代女性は7月に返金を求めたが、ビズ社から返答がないという。
ビズ社とIT会社は取材申し込みに対し、26日現在回答していない。(関根和弘)