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原因不明の事故で8月から停止中の町営3号機(手前)
今日の伊豆新聞に報道されている通り、昨日の東伊豆町臨時議会では風力発電特別会計の補正予算が可決されました。
これは町営の風力発電施設(三菱製、600kW×3基、2003年12月運転開始)3号機が、今年8月から発電機が故障しているため、復旧に要する予算です。その額、なんと3.460万円!
保険は雷以外の事故には支払われず、メーカーによる2年間の保障期間も過ぎています。だから町のお金で?
しかしメーカー三菱の責任は無いのでしょうか?
耐用年数は17年とされる風車です。東伊豆町では平成35年まで、20年間での収支計画でした。それがわずか6年足らずのうちに心臓部である発電機が故障するなんて、信じられません。
町では毎年、高い金額でメンテナンスをきちんと受けていたし、故障当日の風速は12.23メートルだったそうです。とすれば、町に何も落ち度は無いはずです。
風速12メートルくらいの風はしょっちゅう吹きますし、むしろ風力発電には絶好の条件ではないですか。25メートル以上吹くとカットアウト(強制停止)されますが。
車でいえば17年は持つ、とされていたのに6年経たないで原因不明のエンジン故障をしたのですから、これは製造者の責任大で、車ならリコールものでしょう。
修復するのはいいとしてもその費用を町が全額負担するのはおかしいし、原因究明を含めて三菱さんが大半を担うのが筋ではありませんか?
その負担割合を決めてから補正予算を執行するのならわかりますが、初めに3.460万円とは!
さらに今後、同様の故障があったら、約6.800万円の風力発電基金は底をつきます。町の風車担当者が「年間5.000万円の売電収入がある」と、経費を差し引かない数字を喧伝してきましたが、今後もまだ言うのでしょうか?。
全国的にも公営風車の“優等生”みたいに見られてきたのが、今後は確実に赤字を累積していくのではないかと危惧されます。
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