欧州サッカー八百長、中国マネー流入と黒幕暗躍
【ベルリン=三好範英】今月中旬に欧州サッカーの約200試合を対象とする八百長疑惑が発覚し、過去最大規模の違法サッカー賭博事件として欧州各国に衝撃を広げている。
独シュピーゲル誌によると、八百長試合はドイツをはじめ17か国に拡大。背景には中国マネーの流入や、欧州とアジアのマフィア同士の結託といった組織犯罪の国際化があったと見られ、捜査当局が本格捜査に乗り出した。
独紙ウェルト日曜版(22日付)によると、八百長工作の黒幕とされるのは、ベルリン在住のトルコやバルカン諸国出身者5人。このグループが他の犯罪組織と共謀し、サッカー選手や監督の買収などを行った。
トルコ3部リーグのある試合では、3万ユーロ(1ユーロ=約130円)を監督と数人の選手に支払い、前半で3点を失うよう求めた。選手はオウンゴールや、ペナルティーキックとなる反則も辞さず、3点を失うようにプレーした。この試合では黒幕は6万ユーロを賭けて、4万8000ユーロをもうけた。
独DPA通信によると、検察当局の調べで、犯罪組織が選手担当の医師や一流ホテルのコックに毒を盛るように働きかけた疑惑も明らかになった。疑惑の渦中にあるドイツのライヒェンベルガー選手は21日、競技場で「ファンに断言したい。私はマフィアと接触したことはない」と訴えた。
八百長行為がここまでエスカレートした要因のひとつが、中国マネーの欧州賭博市場への流入だ。
ドイツでは、公認のサッカー賭博は国営スポーツ賭博組織が運営するものに限定されるが、様々な非合法賭博がインターネットなどを通じて行われている。DPAによると、捜査当局は、こうした闇賭博を取り仕切る中国の犯罪組織と、欧州の黒幕たちが協力を深めている可能性があると見て捜査を進めている。
中国では、サッカー賭博に投じられる資金が年間250億〜1000億ユーロまでふくらんだとの試算もある。ただ、近年は国内リーグで八百長試合が横行してファンのサッカー離れを招き、摘発も厳しくなった。そこで、中国の犯罪組織は不正の場を欧州サッカーに移しつつあるとされる。
ドイツでは2005年に審判による八百長が発覚したことをきっかけに、コンピューターで不自然な賭け金の動きを見張る「早期警戒システム」が導入された。だが、このシステムも海外での違法行為には無力だった。
中国マネーは、試合の進行と並行して賭ける「ライブ賭博」を中心に流れ込んでいると見られる。どちらのチームが次のコーナーキックを取るか、といった試合中のプレーに次々と賭けるものだ。犯罪組織の中には、テレビやネットによる画像中継に秒単位の遅れが生じることを利用し、試合場に送った情報屋から携帯電話で速報を仕入れて、もうける手口も現れている。
連邦刑事警察庁のヨルグ・ツィールケ長官は、違法賭博で「国境消失」が進んでおり、犯罪組織が「欧州で(選手を)買収し、アジアで賭け、ベルリンで配当を受け取る」ような国際ネットワークを築いたと指摘した。
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