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イタリア版ボジョレ「ノベッロ」ひそかに人気 味わい・個性さまざま

ワインバーなどで扱いが増えているノベッロ=仙台市内

 ワインの新酒と言えば、19日解禁のフランス産ボジョレ・ヌーボーだけではない。一足早く出回ったイタリアワインの新酒「ノベッロ」が、仙台市内の小売店やレストラン、バーでひそかに人気を広げつつある。さまざまな土着のブドウ品種が用いられ、個性や味わいが多種多様。「固定ファンが多い」との声もあり、「NOVELLO」ラベルがじわりと存在感を増している。

 ノベッロはイタリア各州で作られ、毎年11月6日に解禁される。ワインバー「ボンヌ・プラス」(青葉区)では、客の要望に応じて提供している。

 同店の荒川侑マネージャー(23)は「イタリアワインに詳しいお客さんの注文が中心。ボジョレ商戦の前哨戦も兼ねている」と説明する。

 ブドウ品種は「ガメイ種」1種に限定されるボジョレ・ヌーボーと違い、数十種類と言われる。アルコール度数は12%程度と低く、軽い飲み口とフレッシュな味わいが共通している。「9度から11度の低めの温度で、すっきり飲むのがお薦め」(荒川マネージャー)だ。

 ボジョレ・ヌーボーと比べると、知名度が低く、大量に売れる状況ではない。しかし、2004年からノベッロを扱うさくら野百貨店(同)の販売担当佐々木まり子さん(59)は「新酒を祝う『お祭り』の意味があり、ワインを扱う者としては外せない」と語る。

 さくら野は今年、3種類のノベッロ3ダースを仕入れた。佐々木さんは「毎年楽しみにしている固定ファンがおり、市民権を得てきている」と人気の定着ぶりを指摘する。

 勝山館(同)にあるイタリア料理店「パドリーノ・デル・ショーザン」も解禁後、早速、特別メニューで提供した。物珍しさもあり、反応は上々だったという。

 酒類卸売りのカネサ藤原屋(若林区)が運営するワイン店「BOUCHON(ブウション)」は今年、レストラン10軒に卸した。「扱いはボジョレ・ヌーボーの1割程度だが、微増傾向にある」と語り、今後の伸びを期待する。


2009年11月19日木曜日

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