最終更新時刻:2009年11月28日(土) 10時00分
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期間延長ができる? Windows7 Enterprise 90日間評価版

公開日時:
2009/10/04 11:44
著者:
woodstream

Windows7の発売まであと三週間を切りお店に行ってもWindows7ののぼりなんかが出ていよいよ発売という感じがしてきました。

評価版は試用期間の延長ができる

 ちょっとWindows7試用に当たり、いろいろとベータテストからご苦労されている諸先輩方のブログなど見させていただきました。また、マイクロソフトの今までに出たOSの試用版についても見させていただきました。ここで知ったのは「期間限定試用版には試用期間の延長ができること」ということです。通常期間を延長すると30日間ほど延長できて、それが3回までできます。よく言われるのが「試用期間30日版でも120日間もたせられる」ということになります。

 ここから書くお話は決して違法なことをしているわけではなくあくまでも評価目的でマイクロソフトが正規にサポートしている方法で試用期間が延長できる事実についてお話しするものです。別の言い方をすれば、Windows7 Enterprise 90日間評価版をどこまで無料で使い続けられるかという”せこい”方法についてのお話になりますが。

[ご注意]
 また、実際にその期間運用したわけではないので、下記の通りうまくいかない可能性も大きいです。あくまでも推定で考えているところがあります。内容を保証するものではありません。ご承知おきください。事実と異なることがありましたらまたご報告します。また、私は試用期間ではなく通常運用する場合は製品(多分DSP版かアップグレードパッケージ)を購入して使用します。

実験してみました

 まず、Windows7 Enterprise90日間試用版は、下記のように使えます。先に書いておきますが、試用期間を外れると1時間間隔でOSがシャットダウンされます。最初の10日間でまずアクティベーションをしなければなりません。そしてアクティベーション後は90日間試用できます。つまり、100日間は普通に使えるんです。

 では、試用期間の延長する方法を書きます。コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。そして下記のコマンドを実行します。以降、「ライセンス情報のリセット処理」と呼びます。

slmgr -rearm

これはOSのライセンス認証をリセットする操作です。これはOSが持っているVBスクリプトです。Windows7 Enterprise90日試用版(64ビット版)を実験機にインストールしてあります。(9/5にインストールしました)既にインストールより時間が経過しており、残り日数は75日になっていました。ここでPCの時刻をインストール30日後の12/5にしてみました。ライセンス切れです。ここで上記の処理をしてライセンス情報をリセットして、再度アクティベーションを試みました。しかし、ライセンス情報が取得できなかったとエラーになりました。日付を元に戻して再起動すると「10日以内にアクティベーションしろ」と指示が出ています。ここでアクティベーションしたら正常に処理されました。エラーとなったのは未来の時間で処理したからなのかと推定しています。(私が気にしているのがこの推測が外れて実際12/5に処理してもエラーとなる可能性もあると言うことです。)

 すると、試用期間が75日から90日に変更されています。ここだけの話をすれば15日間延長されました。更に上記の処理でライセンス情報をリセットしてみます。そして再アクティベーションします。この処理を複数回行ってみました。6回目のライセンス情報リセット処理で下記のメッセージが出ました。「許可された猶予期限リセット可能最大回数を超えました。猶予期間リセットを再発行するには、OSを再インストールする必要があります。」

 

5回まで試用期間の延長ができるんです、しかも毎回90日間にセットされます。

つまり、整理するとこういう事になります。

インストール時 10日間のアクティベーション猶予期間+90日間の試用期間
1回目のリセット 10日間のアクティベーション猶予期間+90日間の試用期間
2回目のリセット 10日間のアクティベーション猶予期間+90日間の試用期間
3回目のリセット 10日間のアクティベーション猶予期間+90日間の試用期間
4回目のリセット 10日間のアクティベーション猶予期間+90日間の試用期間
5回目のリセット 10日間のアクティベーション猶予期間+90日間の試用期間

合計すると、なんと、600日間試用が可能になります。実際試してみないとわかりませんが。

ただ、試用版ダウンロードのページでこのような記述もあります。

「90 日間評価版は、ご提供の期間および数量が限定されています。ダウンロードは、その上限数に達しない限り 2010 年 3 月 31 日までご利用いただけます。」

ここの解釈が皆さん分かれているようですが、2010年3月31日までというのがダウンロードの期限なのかOSの使用期限なのかはわかりません。後者であれば、来年の3月末までと言うことになります。

 いずれにしても、「評価目的であれば」正規の方法で期間の延長が可能であり、それを推測もふまえて試してみたら上記のようなことが言えるのではないか?ということです。決して「Windows7フリーソフト説」を唱えているわけではありません。(^_^;)私は今後メインとなるOSですし、今後業務でも利用可能かと言うことを検証するために個人的に先行検討して企業採用のために(??)助言できるようにしておきたいという目的のために試用するものです。また、私は通常利用する場合は製品を購入して使用するつもりであることを明記しておきます。

 しかし、妙に感じるのですが、もしこの理屈が本当であれば600日間にWindowsの再インストールしない人なんてあまりいないわけで、実質的にフリーで使えてしまう。もちろん"評価目的以外"に使用することは使用条件に違反した使い方になる訳なので、それは違反行為になります。やや話はそれてしまいますが、去年の春に発売になったOffice2007Personalの特別優待アップグレードパッケージは旧Officeを持っていなくてもインストールできてしまいます。どこかしたたかな企みがあるというのか考え過ぎなのかなとも思っています。

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

2

ご意見ありがとうございます。私も悩んだのですが、決して違法な行為ではないと思い書かせていただきました。削除するかちょっと考えさせてください。

  woodstream on 2009/10/04

1

Windows関連には言わないお約束ってものがあるんだと思います。
コレに限らず。私もいくつか知りえた情報はあります。
ただ、CNET Japan ブログという場所から
こういう情報を流すのは個人的にはどうかと思います。

  加藤和江 on 2009/10/04

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