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2009/11/27(金) 

 
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「仕分けを終えて」


「なんでこんなに色々言われなきゃいけなんだ!!!!!」。

私が、仕分け会場のトイレ脇で電話をしていたときに、
目の前を物凄い剣幕で駆け抜けていった某省幹部の発言。

確かに、
その省庁は相当質問を受けた。
中には、うがった先入観に基づく質問もあったと思う。
加えて、
もともと大きな省庁ではないが故に、
今日までの予算獲得の努力たるや、並大抵のものではなかっただろう。
しかし、仕分け人たちはそのような背景を全く意に介さず、
事業仕分けでは容赦ない質問が飛んだ。
そして、予算縮減が決まった。

幹部が怒るのも判る気がする。
だが、
その同情と共に、
「税金を使うからには、この洗礼は必要なのではないか」とも考えた。

省庁にしてみれば、
これ程、一事業について細かく追求されたことはないだろう。
これ程、国民から注目されたことも無いだろう。
それこそ、これ程色々言われたことはないはずだ。
だが、その事業に費やされるお金は、
省庁のお金ではなく国民の税金。
したがって、その主権者から、
色々言われる義務を負うのではないか。

仕分けを行った私達も同様。
この一ヶ月、
仕分け結果や仕分け方法に関し本当に色々言われた。
最初の頃は上記の幹部のように怒りたくなる時もあった。
だが次第に、
「税金を議論するってことは、それほど大変なものなのだ」と、
納得するようになってきた。

今回の事業仕分けの意義は沢山あると思う。
良い効果もあったし、悪い効果もあった。
国民の評価は賛否両論だと思うが、
少なくとも、国民の皆様は、
「我らの税金を使うってことは、こう言う事なんだからな!!!」と、
税金を取り扱う省庁と政治家に強い強いプレッシャーを示した。
今までの長期政権の中で一番失われていた「血税感覚」というものを
国民はしっかり表したのだと思う。
これだけでも、この事業仕分けの意義はあったのではないだろうか。

これから、
省庁は税金を使う際に、その有効性、効率性を必死に考えることになるだろう。
そして、
政治家も、何につけても喉から血が出るほどの説明責任を負うことになる。
それが税金を使うものの宿命なのだろう。

もし、その宿命を忘れるものなら、
政治家達は数年に一度やってくる、
国民総出の「選挙」という強烈な仕分けによって
「落選」という結論を告げられてしまう。

この激動の一ヶ月を振り返り、
心に刻まれたのは「国民主権」そのものだった。

この事業仕分けが大きな変革の始まりになることを心から願います。

さぁ、これからは本格的な予算編成だ。


 

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