独島:韓日間で裁判、日本が有利?(下)
チョン判事の小説は、5年前に国防部で法務官として勤務したときに始まった。独島を含む条約担当国際業務を受け持ち、国会・外交部・他国の大使館などと交流しながら、独島に関する研究を始めた。独島の歴史・法に関する論文を読みあさり、オランダや日本などを訪れて取材もした。この過程で、ソウル大で国際法修士、慶北大で国際経済学修士の学位も取った。
少し余裕があった法務官時代に草稿を完成させ、2006年に判事になってからは、修正・補完作業に没頭した。小説の中での恋愛模様など、感性が必要なパートは夫人のイ・ウンジョンさん(33)=医師=の助けを得たという。国際法の専門家らしく、想像を具体化させていったわけだ。チョン判事は「日本の政権が突然交代し、韓国政府が独島問題タスクフォース(特別作業班)を組織するなど、小説が完成する前にその内容と現実が徐々に遠ざかっていったため、緊張した」と語った。
実際に訴訟となった場合、予想される結果を尋ねたところ、チョン判事は「両国とも決定的証拠を持っていないが、これまでに多くの準備を行い、国際法の専門家をうまく管理していることから、現在のところは日本が有利とみられる」と語った。
司法研修院に在籍中、既にユーモア小説(『怠け者司法研修生のジャージャーめんレシピ』)を1冊書いているチョン判事。正式な文壇デビューはしていないが、チョン判事の小説はドラマの原作として売れ、ラジオドラマになって放送されるほどで、その才能は認められている。また、チョン判事は河智環(ハ・ジファン)というペンネームを使っており、その意味は「人のため、世の中へ川の水のように知恵を環流させる」というもの。
「山のようなうその中から真実を見つけ出す判事、虚構をもって真実を語る小説家、どちらも人の世の真実を探す仕事で、本当によく似ている」
浦項=崔宰熏(チェ・ジェフン)記者
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