【モスクワ=金子夏樹】ロシアで27日夜(日本時間28日未明)に発生した特急列車の脱線で、同国最高検察庁は28日に爆発物を使ったテロとして捜査を開始した。インタファクス通信によると、約30人が死亡し、100人近くが負傷した。ロシアのボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官は爆発はTNT火薬で7キログラム相当の爆弾が引き起こしたと述べた。モスクワの日本大使館によると、日本人の犠牲者はいないという。
現場はロシア北西部トベリ州で、モスクワとサンクトペテルブルクの中間地点。ロシア検察当局者は爆発物の一部が見つかったと述べた。ヌルガリエフ内相は複数の実行犯がいると明らかにした。列車には約660人の乗客が乗っていた。政府はズプコフ第1副首相をトップとする対策委員会を設置。メドべージェフ大統領はFSBなど関係当局に徹底的な捜査を命じた。(28日 23:16)