2009-07-27 なんとかなう問題
■[ネット]なぜナウやnawではなく「なう」なのか〜twitterのなんとかなう問題
■twitterの「・・・なう」が気色悪い
30過ぎのジジイが「・・・だお」と言っているのと同じ感じがする
いやあ、まったくよくぞ言ってくれた。
俺もtwitter始めて一月弱、段々twitterを使わなくなってきたのは決して飽きただけが理由じゃない。1990年代後半のwebチャットを思わせるような、オタクが大手を振って歩いてる雰囲気に嫌気が差したってのも理由の一つ。
話題の大半はアニメでさ。俺はアニメにゃ興味がなかったから俺と誰かと二人のときはアニメ以外の話題なんだけど、そこに3人目が入ってくると確実に話題はアニメだよ。
名前も「ひろさん@仕事中」とかわざわざ現状を常にアピールするヤツがいたり、今のtwitterでいうと「仕事中なう」ってなところなんだろうけど、なーにが「仕事中なう」だ、「中」が「なう」じゃねーか、バッカじゃねーの?
俺がtwitterに感じてる気持ち悪さには2種類ある。
まず一つは「つぶやき」を人に見せたり見られたりする行為自体や、その前提の持つ気持ち悪さ。
もうひとつが「つぶやき」で使われるオタク特有の言葉や雰囲気の持つ気持ち悪さ。
は、この2つがごっちゃになって語られてるんじゃないかなー?
今回は後者の話。
オタク文化の根底には「かわいい」という美意識がある、という指摘はずいぶん前からなされていた。
結局この「かわいさ」の追求の結果がロリータ嗜好なり、「だお」「でつ」のような思考言動の幼稚化につながってるんじゃねーだろうか?
もともと「〜now」という表現を英語圏の衆がしてるのかどうかは知らないけど、これがnowとかナウじゃなくて「なう」で通用してるのは、ひらがなの持つかわいさが、かわいさの追求というオタク文化にハマった結果なんだろうと思う。
ひらがなつーのは女手とも呼ばれ、女の子のための文字だった。その使われ方も「田楽」が「おでん」(お+頭文字パターン)になってみたり「杓子」が「しゃもじ」(頭文字+の(も)字パターン)になってみたり「屁」が「お鳴ら」(意味や結果に置き換えパターン)になってみたりという、女房言葉にみられるような、かわいく言い換える歴史をたどってきてる。
その延長にあると推測できる。
ヒウイッヒヒー騒動なんかまさにそうでしょ。女の子二人がキャピキャピと言い換え遊びを他の死んでてさ、じゃなくて楽しんでてさ。
(いまたまたま誤変換したからついでに書くけど、ヒウィッヒヒー騒動が一部で否定的に受け止められてるのは「他の死」につながることを懸念してるんじゃないのかな、有名人中心のコミュニティが出来ることで。)
そして大の男の大人がかわいさを追及しているつー事実が、毛むくじゃらの女装男を連想させ、俺の感じる「なう」の気持ち悪さの最大の原因となっているんだろう。
結局のところ、男らしさとか女らしさとか馬鹿馬鹿しいよねー、性差なんてないよねー、みたいなことを言っておいて、俺の深層心理では固定的な性観念から逃れられずにいて、ジェンダーフリーが定着してないってことだ。
つーか、こう考えるとオタク文化つーのはジェンダーフリー概念の上に成り立ってるものなんだろうな、きっと。
そしてオタク以外の男が「なんとかなう」みたいな言葉を抵抗感なく平気で使うような時代になったら、本当に性差がなくなって、しまいには繁殖能力もなくなっちまうんじゃねーか、とか思ったり。
最後になりましたがタイトルのnawは釣りです。揚げ足取ろうと思ったって?
You is a big fool man. hahahaha
2009/10/09追記
twitterで「なう」を多用するオタクは「ふたなり」である - NOW HERE
に続く。
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