最終日を迎えた行政刷新会議の事業仕分けを見学に訪れた内田裕也=東京都新宿区
ロック歌手で俳優の内田裕也(70)が27日、最終日を迎えた行政刷新会議の事業仕分け作業を傍聴した。国の予算のムダ使いを洗いだそうとする“必殺仕分け人”ら議員に対し「まずてめえらの給料下げろ」とほえた。
つえを手に、金髪にサングラス姿で現れ一般傍聴者と並んで席についた内田は、財務省所管の独立行政法人、国立印刷局と造幣局についての仕分け作業を傍聴。「議員の皆さんは自分らの給料下げろって。(一人)100万円ずつぐらい下げりゃあさあ…、まずてめえらがやってからやれって」と独自案を“提言”した。
事業仕分けについて「いいことだと思う」と理解を示す一方で、実際のやりとりを目にし「もっと突っ込んで議論するかと思ったが、かったるいなぁ」とブツブツ。「仕分け人もあら探しが多い。蓮舫ちゃんはやりすぎだね」と鬼の“必殺仕分け人”として注目を集める民主党の蓮舫参院議員に優しく苦言を呈した。科学技術関連の予算削減が提言されたことに「かわいそうだ」とも。
1991年の都知事選に立候補(落選)した経験を持つ内田は「ロック界の代表として政治に無関心でいられない」と話し、「ミュージシャンとか画家なども仕分け人に入れるべきだ」と主張した。