2009年11月28日 23時14分更新
宇宙で植物を栽培したり保存する方法についての研究の発表会が28日、岡山大学で開かれました。
発表会は将来、人間が宇宙空間で長期間生活する時に食料を自給するために重要な、宇宙での植物栽培の研究について広く一般の人たちに知ってもらおうと岡山大学などが開きました。
会場には、科学者だけではなく、宇宙に興味がある親子連れなどが集まり、日本をはじめロシアやアメリカの科学者が行ってきた研究の発表に聞き入っていました。
会場の一角には、国際宇宙ステーションで5ヶ月間過ごしたあと地球上で生育した大麦を使った宇宙麦茶を味わうことができるコーナーも設けられました。
宇宙麦茶を飲んだ中学生の女の子は、「この麦茶を飲むと何だか特別な気分になります」と話していました。
シンポジウムを主催した岡山大学・資源生物科学研究所の杉本学准教授は、「人類が宇宙で長期間滞在するのは夢物語ではない。そのための研究が行われているこを子どもたちに知ってもらい、その中から将来の宇宙飛行士や研究者が誕生することを期待しています」と話していました。