為替貧乏〜小さなことからコツコツと〜

それでは、早速酒田五法について書いていきます。

2．酒田五法

(1)三山






大天井を形成する線です。
十分に上昇し、さらに買い人気旺盛でありながら、いわゆる上げてこじれて同じ位置に上下運動を繰り返す場合。大体三山を形成するには1か月以上を要するとされています。
三山の中で真ん中が飛び出した形が“三尊”となります。
ヘッドアンドショルダートップなんて言い方もされます。一年に一回以上はないと言われています。ちなみに今年はすでに三尊がでているので、チャートで探してみてください。

(2)三川







三山の反対です。
真ん中が下に突起すれば“逆三尊”です。大底形成のパターンとなり、少なくとも数カ月の下落から起こる現象で、これもまた一年に一回しか出ないのが原則です。

(3)三空







先週の基本線で“空”でも書きましたが、いわゆるマドあけが3つ連続する形です。単線型と複線型があります。
成り行き買いと切羽詰まった売り方の踏みが殺到する相場です。2つのマドあけからは、買い方もあまり調子に乗らず、冷静な利食いが肝心です。
大事なのは次に“かぶせ”または“寄せ線”が出るのを待って行動開始とされています。もちろん逆もしかりで、下げ相場の三空は、買い方の総投げによって生じます。売り方は利入れのシオ時です。

(4)三兵









上伸開始の象徴とされます。
ある程度底もみを経て、短線ながら陽線三本連続した線型を言います。
“赤三兵”なんていいます。「三羽烏」を、その反対の型とする見方もあります。
簡単に言えば底値での短い陽線3本を「赤三兵」、天井圏での陰線三本を「三羽ガラス」です。

(5)三法








「売り・買い・休む」の三法です。つまりは“休むも相場”を実践上では、“上げ三法”と“下げ三法”として行動論理にも用います。
高値圏の陽線のあと三本はらみ、次に前日線より高い水準で寄り付いた陽線がでれば買い。
三本“はらみ線”が休みの意味です。
これの逆が“下げ三法”で、安値圏の陰線のあと三本はらみ、次に前日線より安い水準で寄り付いた陰線が出れば売りです。
上昇、下降途中で、相場をなかなか休めずついつい手を出してしまいがちですが、あえてそこを休めるようになれば、酒田五法の極意をマスターしたも同然です。単なる三兵ではないことを見抜けることが大切です。

といったとこで、その２：酒田五法を終えたいと思います。
「短いじゃん！もっと頑張れよ！！」なんて言われそうですが、結構絵を描くのが大変なんです。
次回、「その３：数本の罫線から読むその１」を書きたいと思います。これも色々あって大変なんですが、頑張っていきたいと思います。

目標は来週です！乞うご期待！！

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