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求人0.35倍 厳しさ続く 10月東北
厚生労働省などが27日まとめた東北の10月の有効求人倍率(パートを含む季節調整値)は0.35倍と、前月より0.01ポイント上昇した。上昇は2カ月連続。各県の労働局は「求人が増えたのは短期雇用が中心で、状況の厳しさは変わらない」とみる。総務省が同日まとめた東北の7〜9月の完全失業率は6.1%で、前期(4〜6月)の5.9%より悪化した。
東北の求人倍率と全国の平均0.44倍との差は0.09ポイントで、前月と同じ。東北各県の求人倍率は表の通り。県別に宮城、岩手、秋田、山形が上昇し、福島は横ばい。青森は低下し、3カ月ぶりの全国最下位で沖縄と並んだ。
宮城は、製造業の当面の受注対応や年末年始商戦向けの臨時求人が増えた。岩手も自動車関連の製造業向け派遣求人などが増えた。秋田は求人数は横ばいだが、有効求職者が減った。
山形は製造業のうち電子部品・デバイス・電子回路製造などの求人が増加。福島は製造業が減り、公務などが増えた。
低下した青森は求職者が減ったが、それを上回る勢いで求人数も減少。「求人を出せる業種がない」(青森労働局)という。
10月に公共職業安定所が登録した6県の新規求人(原数値)は前年同月比11.5%減の4万5348人、新規求職者は2.4%増の5万8532人。有効求人は21.4%減の9万7421人、有効求職者は21.9%増の24万8262人。
7〜9月の各県の完全失業率を見ると、最も高いのは宮城の6.6%で、前期より0.2ポイント悪化。次いで高い順に青森の6.3%(前期比0.5ポイント改善)、ともに5.6%の秋田(0.1ポイント改善)と福島(0.2ポイント悪化)が続き、岩手は5.3%(0.2ポイント改善)。最も低い山形は4.8%で、0.1ポイント悪化した。
2009年11月28日土曜日
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