2009/11/28(土) 10:05:44 [メディア/意見書]

テレビ朝日番組(11月27日)でメディアの「本音」
吉永みちこ氏「我々も支持率をさげないように支えている」


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「我々も支持率をさげないように支えている」‐失言というより「本音
 11月27日のテレビ朝日番組での「我々も支持率をさげないように辛抱している」(要旨)、との発言については、すでに、ネット有志、有志ブログの多くが指摘されていることと思う。諸氏に敬意を表し、小ブログからも小稿を呈する。博士の独り言/写真はテレビ朝日の同番組(動画)より参照のため引用

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発端となった、鳩山氏の審議「そっちのけ」の行為

 表題の番組については、桜大和掲示板の方へも動画情報を頂戴していた。さて、どの番組だろうか。頂戴した「テレビ朝日」という情報と、問題の発言があった時刻「7:19」から、「やじうまプラス」http://www.tv-asahi.co.jp/yajiplus/の番組中での発言であることが判った。発端は、同番組で、国会審議中(26日)に、鳩山由紀夫氏(首相)が審議そっちのけで、サインペンで扇子に揮毫(きごう)する、との行為が読売新聞(27日)の紙面で報じられた様子をパネルで紹介。

 それに対する吉永みちこ氏のコメントが、表題の問題発言である。

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読売新聞Web) 11月27日付記事より
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「我々も支持率をさげないように辛抱している」

 失言との指摘も挙がっているようだが、しかし、これは吉永みちこ氏の本音であり、同時に、メディアに占める「本音」であるのかもしれない。番組の様子は動画サイトにアップされたが、すでに削除されている。

 しかし、有志が掲示板に記していただいた発言部分を、録画を参照して小稿に紹介させていただきたい。 (以下、転記)

 今までも随分国会はね、いろんな角度から撮られてるっていうことはもうわかってるはずなのに、ん・・・でも居眠りしてる人だってパッと捉えられてしまうわけで、で・・そういうモノをね、報じられてるっていうことをもうちょっと客観的に見たら、是々(これこれ)こういうことをしたら映るかもしれないっていうね。あのこういう予測がつかないもんかなと。手先の事しか考えなくなっちゃうのかと思うと、やはりね、これ些細(ささい)な事なんだけども、こういう姿勢がね この大変な時にね、あの、一生懸命我々(マスコミ)も、支持率を下げないでね、辛抱してね、支えてるのに。なんなんだよっていう、そういうことになってしまうんで。こういうの、些細なことのようだけども、こういうのが重なるとボディーブローのように効いてくる可能性がある。

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番組動画(すでに削除)より (以上、転記)
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放送法に抵触

 民主党政権を、我々メディアは辛抱して支えている(要旨)。辛抱といえば、生前の中川昭一氏を追い詰める発言をした別の人を思い出すが、小稿のケースは「テレビ朝日」である。上記の、吉永みちこ氏の発言は、多くの方々がすでに指摘しておられるように、「放送法」に抵触する。

 「放送法」の「第三条の二」には、「放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない」として、こう記している。 (以下、転記)

一  公安及び善良な風俗を害しないこと。
二  政治的に公平であること。
三  報道は事実をまげないですること。
四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。


(以上、転記)
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 上記の「二」に抵触しており、こうした発言は、厳に慎むべきである。同時に、メディアに横行する、視聴者をミスリードするかの言動や番組に目を光らせる。指摘する。これからも不可欠な要素に違いない。問題は、BPO(放送倫理・番組向上機構)が存在しているとはいえ、実質的に、良識の付託に応える機関とは言い切れない。そこで、事あれば、一部の誌面などへ提起するのも1つかと思う。表題の一件についても、有志がすでに誌面へ通報したそうだが、筆者からも一筆申し述べたく思う次第である。
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■ 主な関連記事:

報道「民主党不問」の闇 2009/10/12 
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 先稿に紹介したが、云く、「それが民主党中心に政権交代してからは、何だかやりにくい」(表題)と。続けて、「国民の大きな期待を受けて誕生した政権だし、支持率も高いから下手な批判はできない。読者を敵に回すことになりかねない。誕生間もない政権の揚げ足取りも大人気ない」、と書いていた紙面があった。こうした公器たるべき自覚に欠けるメンタリティも、媒体自身を凋落に導いていることに、一部の心あるメディアの諸兄にはお気づきいただきたい。

平成21年11月28日

博士の独り言
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路傍の花(筆者)
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