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南極の氷山数百個、温暖化で?漂流 ニュージーランドへ

2009年11月27日10時37分

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写真:オーストラリアのタスマニア島の南東約1500キロにある、マッコーリー島の東岸で16日に見られた氷山。オーストラリアの南極局が発表した=APオーストラリアのタスマニア島の南東約1500キロにある、マッコーリー島の東岸で16日に見られた氷山。オーストラリアの南極局が発表した=AP

 【シンガポール=塚本和人】数百個もの氷山が南極海からニュージーランドに向かって漂流していることがオーストラリア南極局の調べでわかった。これまでの観測では過去最大規模の氷山の漂流とみられ、地球温暖化の影響との見方も伝えられている。

 同局の氷山学者ニール・ヤング氏によると、氷山の漂流は衛星写真で確認された。氷山はニュージーランド南島の約400キロ南方、豪州領マッコーリー島付近を北東方向に移動中。なかには幅200メートル以上のものもある。ニュージーランドに漂着するかどうかは予測できないという。

 約5週間前に南極海付近で大きな氷山の分裂が起きた模様で、細かく砕かれた氷山が一気に潮流に乗って漂流を始めたとみられる。漂流の原因について、ヤング氏は地球温暖化現象が影響している可能性を指摘。さらに詳しい調査を続けるとしている。ニュージーランド当局は、付近を航行中の船舶に注意を呼びかけている。

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