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【玄界灘を越えて】白仁天物語(3)兵役と退場劇 「軍人」としてプレー (3/4ページ)

2009.11.24 18:57
このニュースのトピックス松井秀喜
ストライク判定に激怒し、露崎主審を転倒させた東映の白仁天。右は止めに入る大杉(手前)と張本(奥)=昭和45年5月23日、後楽園球場   ストライク判定に激怒し、露崎主審を転倒させた東映の白仁天。右は止めに入る大杉(手前)と張本(奥)=昭和45年5月23日、後楽園球場

 結局オフに帰国した27歳の白は陸軍へ入隊し、訓練に励んだ。再び日本の地を踏んだのは、大統領選で朴が三選を果たした後の翌46年5月1日。ただし除隊はせず、残る兵役期間(2年半)を当時の韓国中央情報部(KCIA)所属の軍人としてプレーした。「他国の諜報(ちようほう)機関の人間が公の場でプレーしている」。白の身分は国会でも取り上げられ、新聞記者にもつきまとわれたこの年は、打率・238という不本意な成績に終わった。

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 心機一転、巻き返しを図った翌47年春、うれしい出来事があった。3月29日、甲府での巨人とのオープン戦で白は堀内恒夫から左中間へ2ランを放つ。ゆっくりと三塁を回ろうとしたとき「ナイスホームラン!」。あの甲高い声。あこがれていた長嶋茂雄だった。試合後、移動途中の駅であいさつすると「今年は3割打てるよ。がんばれ」

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ストライク判定に激怒し、露崎主審を転倒させた東映の白仁天。右は止めに入る大杉(手前)と張本(奥)=昭和45年5月23日、後楽園球場
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