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沖縄返還後の核持ち込み、密約文書は見つからず 外務省内部調査

 1972年の沖縄返還後に緊急事態が発生した際に、米国が核兵器を再び持ち込むことができると明記した密約文書が外務省の内部調査では見つからなかったことが27日、明らかになった。一方、発見された文書では、核兵器を搭載した米軍艦船の寄港・領海通過を事前協議の対象外とするとした核密約の関連文書が最も多かったという。

 沖縄への核の再持ち込みに関する文書は69年の佐藤栄作首相とニクソン米大統領の会談の際、ホワイトハウスのオーバル・オフィスの隣にある小部屋に2人だけで移動して署名したとされる。佐藤首相の密使として返還交渉にあたった若泉敬元京都産業大教授が94年に出版した自著で、自身とキッシンジャー補佐官でこの草案を作成したことを文書の写真とともに暴露している。(09:54)

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